ファシオの土壇場弾でローマが劇的勝利! VAR検証で静寂後、オリンピコに歓喜の大歓声《セリエA》

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▽セリエA第17節、ローマvsカリアリが16日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。

▽前節、相手守護神ソレンティーノの再三の好守に阻まれ、キエーボ相手に痛恨のゴールレスドローを喫した4位のローマ(勝ち点35)。しかし、同節で揃って上位陣が勝ち点を取りこぼしたことで、首位インテル(勝ち点40)との勝ち点5差をキープした。次節に宿敵ユベントスとのビッグマッチを控える中、今節では14位のカリアリ(勝ち点17)とのホームゲームに臨んだ。前節からは先発6人を変更。出場停止明けのデ・ロッシやマノラス、ゼコ、ペロッティら主力が復帰し、ほぼベストメンバーがピッチに並んだ。

▽ゴールレスに終わった前節の反省を踏まえて立ち上がりからアグレッシブに仕掛けていくローマ。11分にはボックス左に抜け出したコラロフが強烈な左足のシュートを放つが、これは相手GKのセーブに阻まれる。

▽その後も相手を自陣に張り付けて、コラロフとフロレンツィの攻撃参加やナインゴランの中央突破からチャンスを作るローマだが、シュート場面できっちり寄せてくる相手守備に苦戦し、ゼコやシックが再三のシュートミスを犯す。35分にはナインゴランが得意のパワーシュートを放つが、ここも相手GKのセーブに遭い、前節同様にゴールレスで試合を折り返す。

▽迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。だが、立ち上がりの50分にローマに絶好の先制機が訪れる。ボックス内に抜け出したゼコが相手GKと交錯し、ピッチに倒れる。ここでダマト主審はゼコのシミュレーションと判断するが、すぐさまビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による再検証が行われると、判定が覆りローマにPKが与えられる。しかし、キッカーのペロッティが右隅を狙ったシュートはGKクラーニョに完璧に読まれ、痛恨の失敗となる。

▽このPK失敗で一気に流れが怪しくなり始めたローマはより攻勢を強めていくが、完全に引いて自陣に堅牢な守備ブロックを敷くカリアリの守備に手を焼き続ける。これを受けて、ディ・フランチェスコ監督は72分、ペッレグリーニを下げてエル・シャーラウィを投入。この交代でシステムを攻撃的な[4-4-2]に変更した。

▽試合終盤にかけても攻めあぐねる展開が続くローマは、80分にナインゴランを下げてストロートマンを投入。87分にはシックに代えてジェンギズ・ウンデルをピッチに送り出し、どうにか相手ゴールをこじ開けにかかる。しかし、焦りからミスが目立つホームチームは、ついにゴールレスのままで6分間の後半アディショナルタイムに突入する。

▽しかし、諦めないローマは94分、相手陣内左サイドでコラロフが倒されてFKを獲得。ここでキッカーのコラロフがゴール前に絶妙なクロスボールを入れると、GKがパンチングし損ねたボールがゴール前のファシオの胸に当たる。これをファシオがすかさず蹴り込んんだ。

▽これでローマの劇的勝利といきたいところだが、カリアリ陣営はファシオのハンド疑惑をアピール。ここでダマト主審はVAR判定を決め、ピッチサイドのモニターを確認。ピッチ内、ベンチ、スタンドが固唾をのんで判定を見守る中、ダマト主審はセンターサークルを指さし、ローマのゴールを認めた。そして、一瞬の静寂が包んだオリンピコにはこの試合最大の歓喜の大歓声が上がり、ローマが苦しみながらも劇的な形で勝利。2試合ぶりの勝利を手にして次節ユベントスとの大一番に臨むことになった。