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肩書きは一介の巡査部長に過ぎない警視庁捜査一課の刑事だが、誰もが認める高い手腕で“ヘヤチョウ”として信頼されている男。

そんな武骨な刑事が突如として人間的な悩みを抱えることになり、葛藤しながらも難事件に立ち向かう姿を描くドラマスペシャル『ヘヤチョウ』が、本日12月17日(日)に放送される。

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本作で、事件捜査がメインとなるこれまでの刑事ドラマには登場しなかった“人間臭いヒーロー”を演じるのは、『臨場』『ゴンゾウ』といった刑事ドラマで個性的な主人公を見事に演じ高い評価を受けてきた内野聖陽。

内野が演じる主人公・釜本宣彦は、誰もが認めるやり手刑事。

その手法は古くさく武骨ではあるが、着実に成果をあげるなど上司からも信頼を得ている。ところが、時間も忘れて捜査に熱中するあまり、親友の同僚刑事の相談に乗ることが出来ず、彼は自殺。さらに家庭をも顧みなかったがために、寝たきりの父の面倒を長年みてきた妻にも愛想をつかされてしまう。

刑事として犯人逮捕を第一に考え行動してきたおかげで、人間としての心を失ってしまったのではないか…。釜本は初めてと言っていい“人生の壁”にぶち当たり、苦悩する。

そんな釜本の前に現れたのが、警察官として認められたいともがく女性刑事・美紀(武田梨奈)。美紀はかつて釜本が世話になった先輩刑事の娘。彼女なりの悩みに接した釜本は、人間として自らの悩みと重ね合わせ、事件捜査に奔走しながら人間的にも成長していく。

 

◆内野聖陽、7年越しの悲願!

本ドラマの原作は、故・飯田裕久氏の小説『地取り』と『検挙票』。同氏は、警視庁捜査一課に勤務、退職後は刑事・警察作品の企画協力、原案提供、演技指導などを行う一方で、小説などの執筆も手がけた人物だ。

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内野は、過去に飯田氏が警察監修を担当するドラマに出演。俳優として飯田氏を信頼、心酔してきた。2010年に飯田氏が急逝すると、内野主演で飯田氏原作のドラマ化の企画が立ちあがるも、内野の「主人公を演じる年齢ではない」という意向もあって見送りに。

その企画が今回ついに実現、内野にとってもおよそ7年越しの悲願がはたされる記念すべき作品となる。

 

◆実力派俳優が集結!

そんな本作には、若手女性刑事・美紀に武田梨奈、釜本の理解者でもある上司・15係係長の沼尻に平田満、釜本と敵対する東中野署署長・吉沢に吹越満、釜本の妻・幸江に奥貫薫、寝たきりとなった釜本の父・和彦に石橋蓮司、ほか実力派俳優が集結!

内野をはじめ、スタッフ・キャストの強い思いが画面からにじみ出てくるような、これまでの事件捜査モノとは一線を画す“人間”を描いた刑事ドラマとなる。

 

◆あらすじ

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「ちょっと相談したいことがあってな」

親友で刑事の森山(平野貴大)からの久々の電話をもらった釜本だったが、緊急出動がかかり、かけ直すこともなくそのままに。その夜、森山は拳銃で自殺してしまった。

森山の妻・百合子(岩崎ひろみ)から「主人のSOSを無視したんですか」と責められた釜本は、自らを責め通夜で泥酔して帰宅する。

しかし、その釜本を出迎えるはずの妻・幸江(奥貫薫)は、寝たきりの父・和彦(石橋蓮司)の世話をヘルパーに任せて家出。テーブルには幸江が署名・捺印した離婚届が置かれていた…。

妻の家出は俺が原因なのか…。思い悩む釜本に上司の沼尻(平田満)が、通り魔事件の捜査中に襲われた若手刑事・美紀(武田梨奈)の事情聴取を頼んでくる。美紀は、自らも世話になり殉職した辻本警部補の娘。美紀の責任を追及し、責め立てるように質問する吉沢署長(吹越満)を邪魔だといわんばかりに追い出した釜本は、美紀の事情聴取を行う。自分を襲った犯人の顔は見ていないが、服装や背格好などスラスラと答える美紀。通り魔事件の捜査本部への復帰を熱望するが、事件当事者となったからにはそれもかなうかどうか…。そんな釜本の対応に美紀は悔しさを露にする。

ヘルパーから父の世話の仕方を教えてもらう釜本のもとに、新たな事件発生の連絡が入った。一人息子を10年前に事故で亡くした岡崎(青山勝)が、強盗と思われる犯人によって自宅で殺害された。事件発生時、不眠症のため睡眠薬で熟睡していた妻の美千代(筒井真理子)は、突然のことにぼう然としている。釜本は、同じ特捜本部の配属になりながらも、上司の稲生(浜田学)に通り魔事件の捜査に戻して欲しいと懇願する美紀とペアで地取り捜査を開始する。

釜本の巧みな聞き込みに目を丸くする美紀。しかし、その聞き込み対象者の中には森山の妻・百合子が。岡崎家とはそれほどの付き合いがなかったと答える百合子の許しを得て、森山の遺影の前で手を合わせる釜本。冷ややかな百合子の態度を目の当たりにした美紀は、釜本と森山の関係を知ることになる。

今夜だけでも通り魔事件の捜査に同行させてください!

稲生に食い下がる美紀に、釜本は「お前、何か隠してるな」と鋭く迫る。観念した美紀は、自分を刑事課に呼んでくれた稲生が家庭の事情で悩んでいるという。恩を返す意味でも稲生の助けになりたいと焦る美紀。稲生が抱えている問題とは?

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和彦の容体が急変、入院することになった。急きょ帰宅した釜本は、ヘルパーに言われ保険証を探すがどこにあるかわからない。仕方なく妻の幸江に電話をしようとするのだが、「親父が入院することになった…」と言うだけで言葉が続かない。これまでやさしい言葉の一つもかけてこなかった妻になんと言えばいいのか…。

岡崎殺害事件の捜査が行き詰まりを見せる中、釜本はこれまで口にしなかった疑問を美紀にぶつける。

「お前、通り魔の顔を見てるよな」

釜本は美紀との簡単な事情聴取ですべてを見抜いていたのだった。釜本の言葉にようやく犯人の人相などを話す美紀。なぜ真実を隠そうとしたのか。美紀は自らが抱えていたある思いを釜本に告白する。

そして、釜本らの聞き込みによって岡崎殺害事件の容疑者が急浮上。犯人逮捕へ、釜本らも勢いづくが…。