女子英国1位のジョハナ・コンタが「驚異的だった」と2017年を振り返る

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現在世界ランキング9位のジョハナ・コンタ(イギリス)は、イギリス女子選手でトップにいる。バージニア・ウェード(イギリス)の1978年以来となる「ウィンブルドン」シングルス準決勝に勝ち進み、BBCスポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞の候補にもなった。26歳の彼女は、大躍進となった「ウィンブルドン」を中心に今年の出来事についてBBCのインタビューに答えた。

オーストラリアで生まれ14歳でイギリスに移住したコンタは、「ウィンブルドン」で笑顔を絶やさないその態度と、コートでは全力でぶつかっていくプレースタイルで、イギリスでも多くのファンを獲得した。「人に気づかれることが多くなった」という彼女だが、「ウィンブルドン」の大会期間中は、思わぬ出来事に「文字通り凍り付いた」という。

スーパーマーケットで買い物をしていたときに、自身の顔がクローズアップされた新聞記事を見つけ「恥ずかしくて、どこを見たらいいのかわかりませんでした。ボーイフレンドが来るまで、柱の陰に隠れて『助けて!』という気持ちでした。記念に1部を買おうなんて勇気もなく、そそくさと店を出てきちゃいました」と、伝統的な大会の反響の大きさに驚いた。

「ウィンブルドン」となるとイギリス選手たちへのファンの期待は大きく、ときにプレッシャーとなり得るが、先達のティム・ヘンマン(イギリス)やアンディ・マレー(イギリス)と同様に、彼女もまた、観客のエネルギーと興奮を自身に有利に展開することを学んだという。

とりわけ、当時世界ランキング2位だったシモナ・ハレプ(ルーマニア)との対戦で感動的な勝利を収めた試合は、イギリスBBCの生中継で最高の視聴率を上げた。伝説的なコーチのニック・ボロテリー氏は、今まで観戦した女子の試合で最高の部類に入ると評している。

過去5回「ウィンブルドン」に出場していたものの、わずか1勝しか挙げていなかったコンタが、ここまで好成績を収めることができたのは、年頭の「アピア国際シドニー」の優勝や「全豪オープン」の準々決勝まで勝ち上がったことが、いい経験になったという。「もしオーストラリアであの経験をしていなかったら、もし今年もまた全豪で経験してなかったら、それに、これまでの「ウィンブルドン」での経験がなかったら、間違いなくもっと違う影響を受けていた」と話す。

さらにコンタは「以前のほうがプレッシャーが大きかったわけじゃないのにストレスを感じていました。今はツアーの乗り切り方や、どんなプレーヤーになりたいのかがわかって、自然体でいる方法を見つられたと思います。今年は一度も本当にプレッシャーを感じませんでした。私の試合に、私がトーナメントに参加していることに、すごく興味を持って応援してくれているのを感じました。でもそれをプレッシャーだとは思いませんでした」と続ける。

「ウィンブルドン」の期間中は、「新聞やソーシャル・メディアの情報を意識的に避けていた」といい、「テレビもドラマ『メンタリスト』のような番組を見ていたりして、ちょっとした"デトックス"は、総じて悪いことじゃなかった」という。また、かつてはナショナル・テニス・センターに滞在していたが、今夏はロンドンに自身のアパートを構えたことも大いに役立った。「家でいる時間を本当に楽しんだ」と振り返る彼女は、「居心地の良さや、日常の感覚や安心感を創り出せたら、いいパフォーマンスができる可能性が高くなると思います」。

「アピア国際シドニー」、「マイアミ・オープン」優勝など前期は目を見張る活躍を見せたコンタだったが、「ウィンブルドン」以降は成績が振るわず、9月の北京の「チャイナ・オープン」を最後に足のケガのためツアーを早々に終了した。

来季はマリア・シャラポワ(ロシア)のコーチを務めたマイケル・ジョイス氏と組みツアーを回る予定だ。2017年は「驚異的だった」として振り返るコンタは、1月冒頭から始まる「ブリスベン国際」からスタート予定で、「これからもっといろんなことを経験できると感じています」と期待を膨らませている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」で準々決勝進出などキャリアで大きく躍進したジョハナ・コンタ
(Photo by Michael Steele/Getty Images)