男女の仲を深めるのに欠かせない、デート。

完璧だったと思ったのに、うまくいかないときもある。私たちはそんなとき、こう考える。

―あの時の、何がいけなかったのだろうか?

あなたはその答えに、気づけるだろうか。

ティッシュとハンカチを持ち歩き、料理の写真も見せて自分では良い女を演じられたと思った由紀。しかしデート後、急に冷たくなる。

その答えや、いかに。




由紀を初めて見た時、何て可愛い子なんだと衝撃を受けた。

まるで小動物のように華奢で、手のひらにすっぽりと収まりそうな小さな顔に、大きな瞳。

“学生時代はタレント業をかじっていた”というのも納得の可愛さだった。

「健太郎君は、どうして彼女がいないんですか?」

長年交際していた彼女と別れて以来、ピンと来る子がいない。

しかしもう28歳だし、そろそろ結婚を視野に入れて付き合える女性を探したい。そんな時に紹介されたのが由紀だった。

「健太郎君の、タイプは?」
「可愛らしくて愛嬌のある子かなぁ。」

まさに、由紀みたいな子だ。

だから向こうからデートに誘ってくれた時は正直驚いたし、単純に嬉しかった。

タイプどんぴしゃの由紀。これで僕は、幸せになれる...

そう思っていたが、デート中に垣間見えた由紀の本性に、僕は落胆してしまう。


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A1:料理云々よりも、背景に写り込んでいる部屋の汚さが気になる


由紀とのデートは、麻布十番に移転したモダンフレンチの真骨頂『Sublime(スブリム)』にした。

以前の新橋店も好きだったが、麻布十番店も気持ちの良い空間で、デートに最適な店だ。

特にスペシャリテの『発酵マッシュルームのソース』は僕の好物でもあり、是非由紀に食べさせたいと思ったのだ。




「麻布十番に移転してから、初めて来ました。さすが、素敵なお店を知っていますね♡」

「そんなことないよ。由紀ちゃんに喜んでもらえるよう、必死にお店を探しました。」

お互い少しずつ探り合いながらも、自然に笑顔が溢れる。

相変わらず今日も由紀は可愛い。膝下丈のスカートに、袖にファーのついた白いトップス。

白が似合う由紀に思わず見とれつつも、お互いの家族構成の話になり、僕は二人いる姉の話をしていた。

「俺、姉が二人いて...姉たちの実態を知っているせいか、怖い女性って苦手なんだよね。」

「そうなんだぁ!私、一人っ子だから羨ましい。でもそんな美人なお姉様達に囲まれているなら、健太郎君は女性を見る目が厳しそうだね」

「全然厳しくないよ!今まで付き合ってきた子は姉達とはタイプが正反対。どちらかというと清楚で、派手ではない子を好きになって来たかも。」

姉達は美人で外面は良いのだが、実際はワガママで落差が激しい。そんな女性を目の当たりにして育ってきたせいか、自然と癒し系の女性が好きだった。

そして姉達は全く料理をしない。

そのことを由紀に伝えると、彼女はおもむろに携帯を取り出し、手料理の写真を見せてくれた。

「さすがに毎日は忙しくてできないけど...時間がある時は、極力自分で作るようにしてるの。」

「へぇ〜そうなんだ!由紀ちゃん料理もできるなんて凄いね。」

最初、僕は可愛らしいお皿にちょこんと乗っているハンバーグの写真を見て素直に感動した。

しかしそれよりも、写り込んでいる背景に目がいった。

真上から撮っている料理の写真は綺麗で美味しそうだけれども、違うアウングルから撮影している写真の背景には、脱ぎっぱなしの洋服、そして郵便物らしき物が散乱している様子が写り込んでいる。

-あれ?この子、もしかして部屋が汚い・・?

僕は、小さな疑惑を抱き始めた。

しかし可愛い由紀の笑顔に対して何も突っ込むことができぬまま、初回のデートは終了した。


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A2:“清潔感のなさ”が少しでも垣間見れたらアウト。毛玉が気になる・・


普段の生活スタイルを突っ込めぬまま、由紀と2回目のデートを迎えることになった。

写真に写り込んでいたとはいえ、“部屋が汚い疑惑”で彼女を判断するには早すぎる。何より、顔がめちゃくちゃ可愛くてタイプだから。

ここで逃すには勿体ない。それくらい、目を瞑ろう。そう思いながら、2回目のデートは麻布十番にある焼き鳥屋『がいがい.』にした。




美味しい焼き鳥が気軽に楽しめるから、たまにふらっと行く店だった。

「ごめんね、お待たせ。」

先に着いて待っていると、ベージュのセーターにデニムというシンプルな装いの由紀が現れた。

“今日も可愛いな”と思いながらそのまま洋服に目を向けると、僕は思わず二度見してしまった。

お気に入りの物なのだろうか。セーターは中々年季が入っており、毛玉がついていた。

物を大切にする精神は素晴らしい。ただ、身だしなみとして、毛玉は気になる。

-この子はそういうことが、全く気にならないのだろうか...?

そしてかがむと胸が見えそうな深いVネックにもハラハラする。焼き鳥屋なのに、妙にセクシー過ぎやしないだろうか?

そんなことを考えていると鼻炎が悪化してきて、僕は鼻をすすった。

「実は、今日鼻が詰まってて...鼻声だけどごめんね。」

「大丈夫?ご飯、無理させちゃった??」

「全然!風邪でも何でもないから元気なんだけど、鼻炎持ちなんだよね。」

会うのを楽しみにしていたのは、本当だ。“食べようか”と言いかけたタイミングで、由紀はゴソゴソと鞄の中に手を入れ、何かを探し始めた。

そして“はい♡”と、非常に愛くるしい笑顔で由紀はティッシュを差し出してくれた。

「え?ティッシュとか常に持ち歩いているの?由紀ちゃんさすがだね。」

「ふふ。一応、女のたしなみとして持っていますよ。」

しかし“ありがとう”と言いかけた時、僕は再び硬直する。

ポケットティッシュが、ぐちゃぐちゃだったのだ。

鞄の底にあったのか、決して綺麗な状態とは言えないティッシュを笑顔で手渡され、僕は曖昧な笑顔を由紀に向ける。

-この子はきっと、鞄の中も汚いし、部屋も汚いんだろうなぁ・・

どんなに表面上を取り繕っても、隠せないものは隠せない。付き合って、ましてや結婚を考える女性ならば、清潔感がない人は論外である。

きっと、本人は気がついていない。

鞄の底で押し潰されたポケットティッシュも、毛玉付きセーターも、彼女にとっては何の問題もないから。

でも僕は“根本的な”生活感が一致しない女性とは一緒にはいられない。

-顔が可愛い分、余計にこのギャップはショックだな...

本当は家事とかも苦手で、料理も苦手なのではないだろうか。それならば、下手に家庭的をアピールしない方がまだいい。

この日は1軒目で解散し、僕は綺麗に掃除された自宅へと急いだ。

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