逆転ゴールを決めてチームに一気に流れをもたらしたチョン・ウヨン(右)。 (C) SOCCER DIGEST

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[E-1選手権]日本 1-4 韓国/12月16日/味の素スタジアム
 
 日本に、まさしく牙を向いた“アジアの虎”。そのなかでチームを攻守に渡って支えたのは、かつて京都サンガやヴィッセル神戸に在籍したMFのチョン・ウヨンだった。
 
 見せ場が訪れたのは、1-1に追いついて迎えた23分だ。ゴール正面からのFKのチャンスで、キッカーのチョン・ウヨンが右足を振り抜くと、渾身の無回転ショットが予測できない軌道を描いてゴールへと吸い込まれた。
 
 この逆転弾だけでなく、チョン・ウヨンは倉田秋や井手口陽介といった日本の攻撃のキーマンを素早いプレッシングで潰し、東アジア連覇に大きく貢献して見せた。
 
「良かったです」とミックスゾーンで安堵の表情を浮かべた殊勲のMFは、日本を追い詰めた自身のスーパーゴールを流暢な日本語で振り返った。
 
「Jリーグでも、中国リーグでも、何回かありましたけど、今日のは格別なゴールでした。本当に大事な1点になったと思います」
 
 開始3分に小林悠のPKで先制点を食らいながらも、終わってみれば4発を叩き込んでの優勝。韓国の攻守の要は、「負ける気はしなかった」と、充実感に満ちた表情を浮かべた。
 
「最初の5分は気を付けようとみんな集中していたなかで、先に点を取られてしまった。でも、日本は先制してから少しだけ下がってるかなって感じたから、あんまり負ける気はしなかったですね」
 
 2011年からJリーグで5年間プレーし、日本サッカーを熟知するボランチは、「基本的なパススタイルは変わらないけど、ロングボールが前より増えたように思いますね」と、好敵手から感じ取った変化を明かしてもいる。

 ロングボールを多用する戦術は韓国の十八番。自分たちの土俵で戦えた今回の日本戦は、彼らにとって"やりやすい試合"だったのかもしれない。
 
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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