前半3分に先制した日本だが、大量4失点で逆転負けした

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[12.16 E-1選手権 日本1-4韓国 味スタ]

 EAFF E-1選手権の男子は16日、味の素スタジアムで最終戦を行い、日本代表は第2試合で韓国代表と対戦し、1-4で敗れた。引き分け以上で優勝が決まる日本は前半3分にPKで先制したが、その後4失点を喫し、逆転負け。2勝1敗の勝ち点6で2位となり、2勝1分の勝ち点7に伸ばした韓国が大会史上初の連覇を達成した。

 日本は12日の中国戦(2-1)から先発3人を変更。中国戦で左太腿裏を肉離れし、代表チームを離脱したMF大島僚太に代わってMF井手口陽介、さらにGK中村航輔、DF車屋紳太郎も2試合ぶりの先発となった。それ以外は中国戦と同じメンバーで、4バックは右からDF植田直通、DF三浦弦太、DF昌子源、車屋。中盤はMF今野泰幸をアンカーに置き、井手口、FW倉田秋がインサイドハーフを務めた。前線は右にFW伊東純也、左にMF土居聖真、中央にFW小林悠。キャプテンの昌子のほか、今野、倉田、小林の4人が3試合連続で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。前半2分、日本は右サイドのスローインから小林が頭で流し、土居が縦に入れると、PA内に走り込んだ伊東がDFチャン・ヒョンスに倒され、PKを獲得。キッカーを務めた小林はGKに読まれながらもゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。

 小林は代表初ゴールを決めた中国戦に続く2試合連続ゴール。幸先よくリードを奪ったが、韓国もすぐさま反撃に出た。前半11分、MFチュ・セジョンの右FKに合わせたFWキム・シンウクのダイビングヘッドは中村が鋭い反応で弾き出す。同12分には浮き球をキム・シンウクが頭で落とし、MFイ・ジェソンが胸トラップから左足ボレー。これはゴール右に外れたが、立て続けにビッグチャンスをつくると、同13分、DF金珍洙の左クロスを196cmのキム・シンウクが長身を生かしたヘディングシュート。昌子の背後からフリーで合わせ、同点のゴールネットを揺らした。

 勢いに乗る韓国は前半19分、キム・シンウクが右足で強烈なミドルシュートを放つが、中村が弾き出す。同23分には自陣でコントロールが大きくなった車屋がボールを失い、MFチュ・セジョンに対する危険なスライディングタックルでイエローカード。韓国にPA右手前の位置でFKを与えると、MFチョン・ウヨンの右足から放たれたブレ球のキックがゴール右に突き刺さり、2-1と逆転に成功した。

 日本はPKによる先制点以降、チャンスらしいチャンスをつくれない。韓国は前半35分、右サイドからイ・ジェソンがドリブルで中に切れ込み、ゴール前にスルーパス。PA内左でフリーになったキム・シンウクがGKとの1対1から冷静に左足で流し込み、3-1とリードを広げた。

 2点を追う日本は同じメンバーで後半のピッチに入るが、流れを変えることができない。韓国はシンプルなロングボールで中盤を省略。後半9分にはキム・シンウクの落としをMF金民友が左足ミドルで狙うと、三浦に当たってコースが変わったが、中村がかろうじてかき出し、ピンチを逃れた。同19分にはチョン・ウヨンの強烈な右足ミドルがわずかにゴール左へ外れた。

 日本は後半21分、最初の交代カードを切り、井手口に代えてA代表デビューとなるMF三竿健斗を投入。三竿はアンカーに入り、今野が右インサイドハーフにポジションを上げた。韓国も同23分、FWイ・グノに代えてMFヨム・ギフンを投入。そのわずか1分後、PA右外で獲得したFKをヨム・ギフンが左足でシュート性のクロスを入れると、ニアの小林が右足を伸ばすもクリアし切れず、そのままゴールネットを揺らした。

 1-4と3点ビハインドになった日本は直後の後半25分に伊東を下げ、FW川又堅碁を投入。中盤は三竿と今野のダブルボランチで、右サイドに倉田が回り、小林は1.5列目の位置で川又と縦関係の2トップを組んだ。一方の韓国は後半27分、イ・ジェソンに代えてDF鄭昇を投入し、3バックにシステムを変更。5バック気味に守備を固め、逃げ切り態勢に入った。

 何とか追い上げたい日本だが、後半35分、小林のミドルシュートもチャン・ヒョンスの体を張ったブロックに阻まれる。同36分には最後の交代枠を使い、倉田に代えてFW阿部浩之を右サイドに投入。同40分、植田の縦パスから右サイドのスペースに阿部が走り込み、クロスに川又が頭で合わせたが、GKの好セーブに阻まれた。

 ようやくいい形で決定機をつくったが、追撃ゴールとはならず。そのまま1-4で敗れ、韓国に逆転優勝を許した。日韓戦での4失点は79年6月にソウルで行われた日韓定期戦以来、38年ぶり。韓国が2大会連続となる最多4度目の優勝を飾った。

(取材・文 西山紘平)


●EAFF E-1選手権2017特集ページ

守備崩壊…屈辱4失点にキャプテン昌子「情けない試合だった」

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・「アドレナリンで大丈夫」強行先発の伊東がPK獲得、“個”で爪痕残す

・攻守に連動なく大敗…土居「チームとしてしたいことが分からない間に」

・悔やまれるファウル…車屋「主導権を渡してしまった」

・デビュー2戦目は歴史的大敗…三浦「2失点目で流れを持っていかれた」

・川又、決定機生かせず3戦不発「惜しいだけで終わった大会」

・屈辱のデビュー戦…三竿、試合後のブーイングは「仕方ない」

・監督会見