ぼったくり被害防止スマホアプリ「アイチポリス」。マップ上に違反店舗を表示。

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忘年会シーズンで夜の街が騒がしくなり始めた12月1日、愛知県警はぼったくり被害防止スマホアプリ「アイチポリス」をリリースした。今年7月に施行された県の「ぼったくり防止条例」に違反した店舗を地図上で確認できるという、全国でも珍しいサービスだ。

「指定暴力団山口組弘道会がハバをきかせる愛知では、2013年に県警捜査一課の警部が暴力団とつながりのある風俗店グループ経営者に捜査情報を流し、逮捕されるという事件が起きました。以来、警察とヤクザの癒着がこれまで以上に問題視されています。ぼったくり防止条例も今回のアプリも、そのイメージを払拭するためのプロジェクトのひとつでしょう」(裏社会に詳しいジャーナリスト)

では、そのアプリの「実力」はどうなのか? 百聞は一見にしかず。さっそくダウンロードして使ってみた。

まず、名古屋を代表する繁華街の栄(さかえ)や錦(にしき)に行くと、特にぼったくり店の多い「特別規制区域」が地図上に赤線で囲まれ、過去に処分を受けた店を示すマークがたくさん現れた。ひとつをタッチすると、店名と違反内容、そして経営者の実名まで表示! 違反者側にとっては恐ろしい機能だ。

恐る恐るマークされている店に近づいてみると、「ご注意ください。ここはぼったくり店です」と警鐘を鳴らしてくれる…わけではない。また、このアプリには緊急ブザー機能がついているが、ぼったくり被害に遭ったときにブザーを鳴らすと最寄りの警察署に連絡がいく…わけでもない。あれ? なんか中途半端だぞ、このアプリ…。

ただ、アプリを使い込んでいるうちに思いがけない機能を発見した。マップ画面の左端に3つのアイコンが出ているのだが、その一番下のアイコンをタッチすると、現在地から最寄りの警察署までの最短ルートが表示されるのだ。

ぼったくりに遭ったら近くの警察に駆け込んでくれ、ということなのだろうか。試しにルートどおりに最寄りの「中警察署」に行ってみると、警察署の前でアプリに反応が! 「訪問を受け付けました」という表示が出て、アプリの「Point」が0から3にアップしたのだ。…ん? ポイントって何? もしかして、警察署を訪問するとポイントがもらえる仕組み!?

確認のためにほかの署も回ってみると、やはり1ヵ所ごとに3ポイント増え、最終的に36ポイントになっていた。で、このポイントは何に使えるのか? 県警の電話相談窓口に電話で聞いてみると、衝撃の答えが返ってきた。

「まだそのあたりは開発中で、なんともいえません」

このアプリ、一体なんなの? ヤル気あるの? ないの? 本誌は今後も真相を追い続ける…たぶん。