15日、韓国の弁護士団体「民主社会のための弁護士会」の少数者人権委員会はこのほど、同国文化財庁が行っている観光地での無料サービスに差別的な要素が含まれていると指摘した。写真は韓服姿の観光客が訪れるソウルの古宮。

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2017年12月15日、韓国の弁護士団体「民主社会のための弁護士会」の少数者人権委員会はこのほど、同国文化財庁が行っている観光地での無料サービスに差別的な要素が含まれていると指摘した。韓国・ハンギョレ新聞が報じた。

ソウルの景福宮(キョンボックン)など古宮では、韓国の伝統衣装・韓服を着た来場者の観覧料を無料にするサービスを行っている。文化財庁が定めた「韓服無料観覧ガイドライン」で詳細を見ると、「男性は男性用の韓服、女性は女性用の韓服着用者のみ無料観覧の対象とする」「性別に合わせて上衣(チョゴリ)下位(チマ=スカート、パジ=ズボン)をすべてそろえての着用を基本とする」との記載があり、無料観覧の基準に「性別に合わせた服の着用」を設けていることが分かる。特に、ガイドラインに関連したQ&Aには「女性観覧客が男性用のパジを着用した場合、これも韓服といえますか」という質問に対し、「いえません。女性は襟が整ったチョゴリにチマを合わせた場合のみ韓服と認めます」との記載もある。

少数者人権委はこれについて、「女性は女性用の韓服のみ、男性は男性用の韓服のみと定めたガイドラインは、個人の好みと自由を制約し、表現の自由などを侵害する差別に該当する」として「趣旨に同意する陳情人を集め、国家人権委員会に第三者陳情書を提出する」と明らかにした。陳情書は今月19日にも提出予定という。

この問題について韓国のネットユーザーの反応を見ると、「韓服を着るように強要しているわけでもないし…」「あえて男が女性用の韓服を、女が男性用の韓服を着なければならない理由なんてある?」など、ガイドラインをまったく問題視していない様子。

また「無料のありがたみを感じられないとは」「そこに文句をつけるくらいなら、お金を払って観覧すればいいこと」「自由に着たい服を着て、どうぞ有料で入ってください」と突き放したようなコメントもちらほら。

その他「個人の好みも大事だけど、韓国を知ってもらうためのガイドラインであって、形式はしっかり整えるべき」と主張する人もおり、人権委の指摘に同意する意見は見当たらなかった。(翻訳・編集/松村)