東京都内で記者会見に臨むラグビーW杯運営責任者のアラン・ギルピン氏(2017年12月15日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】2019年のラグビーW杯(Rugby World Cup 2019)で運営責任者を務めるアラン・ギルピン(Alan Gilpin)氏は15日、開催国の日本代表が最近の好調を来年以降も維持できれば、大会チケットの売り上げが飛躍的に伸びることにつながるとの見解を示した。日本代表は先月、仏パリで行われたフランス戦で23-23の引き分けに持ち込むなど、調子を上げて今年の後半を締めくくった。これを受けてギルピン氏は、W杯に向けた準備期間に日本の勢いが定着すれば、運営側としても大きな後押しになるとしている。

 東京都内で記者会見に臨んだギルピン氏は「大会の注目度や認知度を上げていくためには、来年以降の1年半で代表チームが示すパフォーマンスが重要な要素になることは確実だ」とすると、「日本が今年最後に力強いプレーをみせてくれて喜んでいる。あの試合は勝てた可能性もあった。彼らは正しい方向に進んでおり、観客を引き付ける手助けとなってくれるだろう」と述べた。

 W杯ではプールAに入り、強豪アイルランドやスコットランドと決勝トーナメント進出の2枠を争うことになる日本は、2015年のイングランド大会で披露した勇猛果敢なプレーが決してまぐれではなかったと証明することを目指している。南アフリカに34-32で勝利した初戦を含め、日本は同大会で3勝を記録した。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は、2015年大会で開催国として初めて8強入りを逃したイングランドの二の舞を演じることは何としても避けたいとしている。ギルピン氏は、ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)が率いる日本への期待は控えめにすることを心掛けている一方で、大会を成功に導くには日本の躍進だけを頼りにするつもりはないと強調した。

■依然として野球人気が高い日本

 ギルピン氏は「願わくば大会が開幕するまでに観戦チケットが完売して、大会に大きな注目が集まっていることを望んでいる」とすると、「そのころにはイングランド大会のときのように、開催国のパフォーマンスはそれほど重要ではなくなるだろう」と述べた。

「とはいえ、もちろん国内の観客動員数は重要だ。地元ファンは常に代表チームの強い味方になるので、日本が母国のW杯で成功すれば素晴らしい大会になる」

 ギルピン氏はまた、昔から野球人気が高い日本において、ラグビーW杯を大々的に盛り上げることが最優先課題であると強調し、運営側としては来年1月にチケットが発売されたら180万枚を売り上げることを望んでいると明かした。

「2019年のラグビーW杯は、日本をはじめアジアで新たなファンを獲得する絶好の機会になる。来年以降、大会を周知させていくためには、やるべき仕事が山ほどある」

 一方、特にキャンプ地選定に関する準備状況への懸念など、日本の大会組織委員会にスピードアップを要求していた案件について、ギルピン氏は進歩があったと評価した。

「出場する20チームのうち15チームが決定しているなか、すでに日本を訪れて施設やホテルを視察した国もある。求められる仕事については、チームによってさまざまな見解があるだろう。最近ではイングランドをはじめ、アイルランド、スコットランド、そしてウェールズが日本を訪れており、これまでの反応はとても前向きなものとなっている」
【翻訳編集】AFPBB News