中日を退団し巨人に加入したゲレーロ

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◆ ゲレーロを獲得

 巨人は15日、ゲレーロの獲得を発表した。

 ゲレーロは中日でプレーした今季、春先こそ日本の投手に苦しんだが、5月以降は本塁打を量産し、最終的には35本のアーチを描き本塁打王のタイトルを獲得した。

 今季18本塁打を放ったマギーがチーム最多本塁打と、長打力という部分で課題を残す。ゲレーロには中日時代に見せた長打力が期待される。

 ゲレーロは中日から巨人へ移籍したが、これまでにもペタジーニやローズなど他球団から巨人へ移籍した助っ人は多い。過去に他球団から巨人へ移籍した助っ人たちは移籍1年目にどんな成績を残したのか見ていきたい。

◆ 他球団から巨人へ移籍した主な助っ人の成績

ロベルト・ペタジーニ(03年〜04年)

ヤクルト→巨人

【ヤ】02年成績:131試 率.322 本41 点94

【巨】03年成績:100試 率.323 本34 点81

→ヤクルト最終年の02年は本塁打王こそ逃したが41本のアーチを描いた。03年から加入した巨人では、ペタジーニの主戦場である一塁手に清原和博がいたため、外野を守るケースが多かった。移籍1年目は34本塁打を記録したが、故障で離脱したこともあり100試合の出場にとどまった。

タフィ・ローズ(04年〜05年)

近鉄→巨人

【近】03年成績:138試 率.276 本51 点117

【巨】04年成績:134試 率.287 本45 点99

→近鉄最終年となった03年は51本塁打を放ち、自身3度目の本塁打王のタイトルを獲得。移籍した巨人では小久保裕紀、阿部慎之助らとともに、超強力打線を引っ張り、チーム本塁打は日本新記録となる259本塁打をマークした。自身も45本塁打を放ち本塁打王に輝いた。

イ・スンヨプ(06年〜10年)

ロッテ→巨人

【ロ】05年成績:117試 率.260 本30 点82

【巨】06年成績:143試 率.323 本41 点108

→05年にロッテの日本一に貢献した大砲は、06年に巨人へ移籍。ロッテ時代は外野を守る事の多かったイ・スンヨプだったが、巨人移籍後は本来の守備位置である一塁に固定された。一塁固定が功を奏したのか、打撃三部門でロッテ最終年を大きく上回る活躍を見せた。

アレックス・ラミレス(08年〜11年)

ヤクルト→巨人

【ヤ】07年成績:144試 率.343 本29 点122

【巨】08年成績:144試 率.319 本45 点125

→ヤクルト時代の07年に、外国人の右打者としてはNPB史上初となる200安打(204本)を達成したラミレス。巨人へ移籍した08年は、前年の29本塁打から45本塁打に増やし、打点でも2年連続で打点王のタイトルを獲得した。シーズン中盤からは4番に座り、巨人のリーグ連覇の立役者となった。

ルイス・クルーズ(16年〜17年途)

ロッテ→巨人

【ロ】15年成績:133試 率.255 本16 点73

【巨】16年成績:81試 率.252 本11 点37

→高い守備力でロッテ最終年となった15年にゴールデングラブ賞(セカンド)を受賞し、バットでも16本塁打を放ち、攻守に存在感を見せた。16年に移籍した巨人では、レギュラー不在だったセカンドのレギュラーとして期待されたが、故障やチーム方針に従わないプレーなどもあり81試合の出場にとどまった。

ケーシー・マギー(17年〜)

【楽】13年成績:144試 率.292 本28 点93

【巨】17年成績:139試 率.315 本18 点77

→13年の楽天の日本一に貢献したマギーは、14年から3年間活躍の舞台をメジャーに移していたが、今季4年ぶりに日本球界に復帰。巨人でプレーした今季は、春先こそ打撃に苦しんだが、5月以降は安定した成績を残し、打率はリーグ2位の.315、48二塁打はセ・リーグのシーズン記録を樹立した。