リケジョが可能性を切り開きやすい大学とは?

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 理系女性(リケジョ)に対する注目度が高まる中、長岡技術科学大学でも女性の活躍が目立ってきた。学生と教員、OGらがそれぞれの立場で新たな可能性を切り開こうとしている。

 女性の躍進の背景には、大学全体でサポートを積極化していることがある。女性が研究や勉学に専念しやすくするためのハードの整備もその一つだ。

 例えば男性の存在を気にせず気軽に話し合えるように、女性が自由に出入りできる「女性専用ラウンジ」を数年前に設置。また建物の耐震工事の際には、女性からの提案を踏まえて女子トイレに全身鏡の設置を設けるなど、「ハードに関してはこの5年程度で大分変わりました」(技学研究院 機械創造工学専攻の田辺里枝助教)。

 もちろん学びの環境に関しても全面的にバックアップしている。例えば数ヶ月にわたって就業を体験する「実務訓練」。「原子力などに関する豪州の研究所に行く機会がありました。こういう経験ができて本当に良かったと思います」(技術科学イノベーション専攻2年の坂本夏澄さん)。

 語学の習得に関してもメリットが大きい。「研究室にはベトナムからの留学生が多く、英語で会話するので語学の勉強にもなります」(電気電子情報工学専攻2年の甲斐一穂さん)。

 環境面の良さを背景に、学生は明確なキャリアデザインを描く。「開発したもので社会をより良くしたい。障害者や幼児ら社会的弱者とされる人たちのお役に立てたらうれしいです」(電気電子情報工学専攻1年の横田佑香里さん)。

 今後、期待されるのが社会での理系女性の活躍ぶり。「勉学以外でも女性は優秀です。リーダーとしてグループをまとめる力があり、バランスを取る役割を果たせる」(技学研究院 物質材料工学専攻の高橋由紀子准教授)。

 ロールモデルとして、大きな役割を果たしているのはOGの存在。三菱電機広報部担当課長で研究・開発、FAシステム広報担当の早坂恵美子さんは「学生時代に基盤をつくり、勤めだしてからさらに深堀りできる。技術や専門性を習得できるのは大きな武器になります」と後輩達にエールを送る。