自分らしくあるために。片づけられない女性のためのマインド改革

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「部屋と心のつながり」に注目し、心理学にもとづいて"片づけ"のサポートをおこなう空間心理研究家・伊藤勇司さん。8000人以上の心と部屋を整え、2017年11月には著書『座敷わらしに好かれる部屋、貧乏神が取りつく部屋』を上梓。
伊藤さんが伝えたいのが直接的な掃除や収納のノウハウではなく、片づけを通して得られる「しあわせ」や「豊かさ」の感覚だというところに興味をひかれ、「片づけられる心のつくりかた」をうかがうことに。
「片づけられない女たち」はいい人すぎる?
伊藤さんのクライアントは、じつに約9割が女性。数多くの片づけられない女性たちと出会ってきて、その特徴を「他人や状況に自分を合わせる、いわゆるいい人が多い」一方で「自己肯定力が過度に低かったり、こうしたいという決断力に欠けたりする」と見ています。
いい人すぎても物事は片づかない。遠慮しすぎず自分の意思を発する力をつけると、それがお部屋の片づき具合とリンクすることは多いもの。掃除・整理整頓を始める以前に、日ごろの思考パターンや習慣から自分軸を取りもどす必要がありそう。
結論を先に述べて、会話もすっきりさせる
会話では、先に結論を述べることを心がけて。
伊藤さん曰く、「片づけが苦手な人ほどコミュニケーションも散らかっている」「なかなか結論を言ってくれない」。ただでさえ女性の話は長く、結局何が言いたいの? と周りはヤキモキ。目的を先に述べるだけでも会話はスムーズになるし、口から出た言葉に影響されて自分の頭のなかも整理されやすい。コミュニケーションをすっきりデザインすることで、お部屋の様子も変わってくる可能性があります。
モノ・人とのかかわりを濃くする
一つ一つのモノを丁寧に扱い、そして一人一人とのかかわりも濃くしていくこと。
「モノに対する態度は人に対する態度と似ている」と伊藤さん。たくさんのモノが散らかっている部屋では必然的に一つ一つのモノとのかかわりが薄くなるし、そこに住んでいると人づきあいも広く浅く表面的になりがちとのこと。数はすくなくてもお気に入りのモノ・信じ合える人と濃くかかわって、満たされた感覚をしっかり味わうことで部屋を散らかしにくい心の状態に入っていけます。
素直に、一貫した自己表現をする
人に気兼ねせず、一貫した自己表現をしていくこと。
片づけられないお部屋の主は、他人を気遣って相手に合わせた意思決定をする傾向が強いそう。いつも言葉や態度を変えているために、思考が散らかりやすいと言います。ほんのすこし勇気をもって、自分の好きなことやかなえたいことを素直におもてに出していれば、態度がブレにくくなる。一貫した自己表現ができる自分づくりが、自分にとって心地よく過ごせるお部屋づくりにつながります。

「その人自身の判断基準をはっきりさせれば、部屋は自然に片づく」と確信している伊藤さんの考えにふれたことで、私も自分の部屋を見直し中。考えてみれば、私の部屋なのになぜもっと自分をしあわせにする場にしようと思わなかったのか不思議。自分がどういう部屋に住む人間でありたいのかをイメージしながら、自分らしく片づけたくなってきました。
[『座敷わらしに好かれる部屋、貧乏神が取りつく部屋』]
image via Shutterstock