執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

耳がかゆいと思ったら、カビが! イヤホンの使いすぎで耳にカビが生えるのを知っていますか? その症状と予防法をご紹介します。

耳に湿気が溜まりカビが繁殖する!

スマホやパソコンの普及で、イヤホンをする機会が増えています。便利なイヤホンですが、使い方に気をつけないと、なんと耳にカビが生えてしまうことがあります。
これを、外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)といいます。外耳道とは耳の中の部位で、耳の穴から鼓膜までの部分のこと。ちょうど、耳かきする部分です。ここに、真菌のカンジダ菌やアスペルギルス菌などのカビが増殖してしまうのです。
その理由は、イヤホンの密閉力。カビは湿ったところが大好きなので、イヤホンで耳の穴を塞ぐ時間が長いと、外耳道の湿度が上昇。カビが生息しやすい環境になってしまうのです。カビ菌自体は、空気中などどこにでもいるもの。普段は、免疫力でカビ菌から体は守られていますが、風邪を引いた時や疲れている時など、免疫力が低下している時に、カビ菌が繁殖してしまいます。

強い痛みやかゆみ、耳だれ…治療には数ケ月が必要

外耳道真菌症になると、耳の中に強い痛みやかゆみを感じたり、耳だれが出る、耳が詰まって聞こえにくいといった症状が現れます。自分でも不快感に気づくので、ほとんどの人が自ら耳鼻咽喉科を受診します。治療には、だいたい数ヶ月が必要。真菌は繁殖力が強いので、完全に滅菌する必要があります。中途半端に通院を止めてしまうと、再発し治療期間が長く。また、一度外耳道真菌症になったら、今まで使っていた耳かきなどは、カビ菌が付着している可能性があるので処分しましょう。根気よく、通院することが必要です。

1時間に1回は換気のためにも耳を休めて

イヤホンにはさまざまな種類がありますが、最近主流のカナル型という耳栓のように、耳の穴を塞ぐタイプのイヤホンは密閉率が高い分、外耳道に湿度が溜まりがち。耳に軽くかけるインナーイヤー型のイヤホンの方が、外耳道に湿度が溜まりにくくなります。さらに、ヘッドホンの方がイヤホンよりも耳の負担は多少軽減できます。どのアイテムも、耳に湿気は溜まりやすくなるので、1時間に1回程度は、耳の換気のためにイヤホンをはずしましょう。

イヤホンの使いすぎは難聴のリスクも

また、最近ではイヤホンやヘッドホンの使いすぎで、難聴になる人も増えています。音楽のボリュームを上げて聴くのがクセになっている人は要注意です。イヤホン難聴、ヘッドホン難聴とも呼ばれ、音が聞き取りにくくなる、耳鳴りやめまいがするなどの症状が現れます。予防のためには音を大きくせずに聴くことです。耳の健康のためにも、イヤホンとヘッドホンの使い方を見直しましょう。