キャプテンを務めるDF昌子源は無失点で日本に優勝をもたらすつもりだ

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 日本代表は15日、都内で練習を行い、16日のE-1選手権最終戦・韓国戦(味スタ)に向けて最終調整した。引き分け以上で2大会ぶり2度目の優勝が決まる日韓戦。今大会のキャプテンを務めるDF昌子源(鹿島)は「僕は天皇杯もないし、これが本当にラスト。いい1年の終わり、いい代表の終わりになるようにしっかりやりたい」と意気込んだ。

 ここまで2連勝の日本に対し、韓国は1勝1分の勝ち点4。韓国は勝てば逆転優勝となるが、日本の優勝条件は引き分け以上とハッキリしている。「3試合勝つのが目標だけど」。昌子はそう前置きしたうえで、守備陣が失点しなければ、優勝が決まることも理解している。

「後ろが(失点)ゼロ、イコール優勝。もちろん勝って優勝を決めるけど、後ろがゼロであれば優勝というのは分かっている。北朝鮮戦も中国戦もゼロにこだわってやっていたし、そこは変わらない」

 196cmの長身FWキム・シンウクを擁する韓国が簡単な相手ではないことは分かっている。「困ったときにデカい選手がいるのはサッカー的に楽。でも、韓国がそういうのに頼らないチームであることも分かっている。下でつなぐこともできるし、バリエーションがあるのは、守るほうとしては嫌。それにしっかり対応しないといけない」と警戒した。

 単純な競り合いで勝つことは難しい。「10回中、1回勝てるかどうか。俺の頭が向こうの胸ぐらいかもしれないし」。だからこそ、頭を使いながら、周囲の選手も使って組織として抑える必要がある。

「トラップ際を狙うのか、違う選手がカバーするのか。いろんな守り方がある。頭を使って、ノーファウルにこだわりたい」。競り勝てないにしても、しっかり体を寄せること。「きれいにやらせないことはできる。体をぶつけただけでもシュートは弱くなるし、そういうのは最低限やりたい」と覚悟を示した。

 ハリルホジッチ監督は12日の中国戦(2-1)後の記者会見で「正直に言うと、最初は今野にキャプテンをやらせたかった」と、当初はMF今野泰幸(G大阪)をキャプテンに指名するつもりでいたことを明らかにした。しかし、「謙虚な人間」(ハリルホジッチ監督)である今野は「監督が要求するように自分はしっかりしゃべるから、僕はキャプテンじゃなくて、他の人にしてほしい」とキャプテン就任を固辞。最終的に昌子がキャプテンに決まるという経緯があった。

 後日、ハリルホジッチ監督からその旨も聞いたという昌子は「(今野の)人柄が出ていますよね」と笑顔で語った。「試合中は今ちゃん(今野)の声が近くで聞こえているけど、ガーガー言うわけでもないし、ずっとしゃべっているわけでもないけど、発した言葉は的確」と、試合の流れを読む力など、ピッチ上で学ぶことも多いという。

「全員が(キャプテンの)適任者」。国内組のみの“急造チーム”ながら、その一体感には手応えもある。「W杯に比べれば小さい大会かもしれないけど、やっぱり優勝はいいものだから」。初の3連勝Vへ、“キャプテン”昌子が日本を東アジアの頂点へ導く。

(取材・文 西山紘平)


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