フランクフルトのMFマリウス・ヴォルフ【写真:Getty Images】

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激しいタックルで一発退場も、VARで当該シーンを見直しイエローカードに訂正

 ドイツ1部・ブンデスリーガで一発退場となった選手が、判定が見直され、ピッチに“復活”する珍事が発生。同リーグ史上初の出来事に、公式Youtubeチャンネルが「レフェリーがレッドカード撤回」と動画付きで紹介し、話題を呼んでいる。

 赤から黄色へ――。一度提示された警告カードが“軽減”される事態となったのは、ブンデスリーガ第15節のフランクフルト-バイエルン戦だ。

 日本代表MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルトの1点ビハインドで迎えた後半29分、MFマリウス・ヴォルフがバイエルンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスに対して後ろから激しいタックルを敢行。足を払われる形となったハメスは、左足を押さえてピッチにうずくまった。

 目の前でそのプレーを見ていたハーム・オスマー主審は、ハメスの様子を見ながらヴォルフの元へと歩み寄ると、迷わずレッドカードを提示した。一発退場を命じられたヴォルフは選手用通路に下がっていったが、それと同時にオスマー主審は当該シーンをビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で見返すべくピッチサイドへ。映像を確認し、ピッチ中央に戻ってくると、ピッチに入って来いというジェスチャーを取りながら、胸ポケットからイエローカードを提示。ジャッジが訂正され、ヴォルフはプレーに戻ることが許された。

ファンも反応「自らの過ちをその場で認めたレフェリーの潔さに拍手」

 ブンデスリーガ公式Youtubeチャンネルは、「レフェリーがレッドカード撤回」と記し、「VAR判定により、レフェリーが提示したレッドカードが取り消しになるのはブンデスリーガで史上初の出来事。ハーム・オスマー主審はVARの説得により、問題のシーンを見返えし、そして正式にイエローカードへの訂正を施した」と状況説明。ヴォルフはピッチに戻る“呼び出し”を受けた際、すでにロッカールームへと引き上げていたと紹介している。

 ファンからも「こんなシーン、生まれて初めて見た」「自らの過ちをその場で認めたレフェリーの潔さに拍手」「世界各国のリーグへの模範となる判定だった」と様々な声が続挙がっていた。

 ヴォルフの退場が取り消されたフランクフルトは0-1で敗れ、“恵みの判定”とはならなかったが、ビデオ判定のあるべき姿を示す貴重なシーンとしてサッカー界の歴史に刻まれるだろう。