李克強首相(右)と握手する文大統領=15日、北京(聯合ニュース)

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【北京聯合ニュース】中国を訪問している文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は15日、北京で李克強首相と会談し、両国の経済・貿易当局の対話ルートの回復を要請した。これを受け李首相は「韓中間の経済・貿易当局のルートが停止した状態であることを認識している」とし、「今後、両国の経済・貿易当局の対話ルートを回復し、意思疎通を強化することができるだろう」と話した。青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が伝えた。

 李首相の発言は、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反発する中国が行ってきた報復措置の撤回を公式に認めたものと受け止められる。政府当局間の関係正常化のみならず、報復措置により打撃を受けた経済・貿易分野で交流・協力の回復に弾みがつくことが予想される。

 李首相は「文大統領の今回の訪問を機にこれまで中断されていた両国の協力事業が再稼働するだろう」とし、「特に潜在力が大きい経済・貿易・エネルギー・保健などの了解覚書(MOU)を締結したが、より重要なのは後続事業の忠実な履行であり、多くの分野で成果を上げることを望む」と述べた。

 文大統領はTHAAD問題を巡り中国に進出した韓国企業が中国内で厳しい立場に置かれていることに触れ、「中国政府が関与していなかったとしても、THAADによって低迷した企業や経済分野が早く回復できるよう、李首相が積極的に後押ししてほしい」と要請した。

 これに対し李首相は、「一部の韓国企業が困難な状況にあることを承知しているが、投資環境が悪化したのではなく、中韓関係が発展すれば韓国企業は多くの恩恵を得るだろう」と述べた。

 また韓国で来年に平昌冬季五輪、中国で2022年に北京冬季五輪が開催されることに触れ、「韓国の冬季五輪の開催経験を中国が習うことになる。この期間に多くの中国人が韓国を訪問し、競技を観戦して観光することになるだろう」と言及した。

 文大統領は18年と22年を両国の「相互訪問の年」に定めることを提案。これに対し李首相は「真摯(しんし)に検討する」と応じた。