15日、北朝鮮問題などについて話し合うため来日した韓国の最大野党・自由韓国党の洪準杓代表が、成田空港での入国審査で指紋の採取を拒否していたことが分かった。写真は成田空港。

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2017年12月15日、北朝鮮問題などについて話し合うため来日した韓国の最大野党・自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表が、成田空港での入国審査で指紋の採取を拒否していたことが分かった。韓国・ニューシスが報じた。

1996年に国会議員として政界入りし、2012年から慶尚南道(キョンサンナムド)知事を務めていた洪氏は、今年4月、大統領選出馬に伴い知事を辞職。大統領選では文在寅(ムン・ジェイン)氏に敗れ7月からは自由韓国党代表を務めているが、国会議員など公職には就いていない。そのため「外交・公用」パスポートは所持しておらず、外国入国には一般の韓国人などと同様の審査を受ける必要がある。

しかし13日、成田空港に到着した洪氏は、「韓国の第1野党党首としての公式訪問」と主張し指紋の採取を拒否したという。日本の外務省・法務省が即対応に当たったものの、結局、指紋の採取は行われないまま洪氏は日本に入国した。

実は今回の洪氏の訪日については韓国国内では否定的な受け止めが強いようで、「洪氏が安倍晋三首相の前で自国政権をおとしめた」などとして、洪氏の日本での発言を問題視する報道が複数出ている。また、ネット上でも「自分が親日派と証明しに行ったの?」など批判する声が多数みられた。

しかし今回の「指紋採取拒否」の報を受け、韓国ネットの評価は一転したようだ。記事には「よくやった」「格好いいぞ」「これこそ国の格だ」「洪準杓はペコペコしたりしない」「さすが男の中の男だね」など絶賛コメントが寄せられている。

またちょうど同日、中国を国賓訪問したものの「冷遇論」が指摘されている文大統領と比較し、「中国に行ってる誰かさんとはレベルが違う」「いったいどっちが本当の大統領だよ?」といった声もあり、「これが文在寅だったら、手の指だけじゃなく足の指まで指紋を採らせただろう」と文氏への痛烈な皮肉もみられる。

一部「決められた規則は守ってよ」「みっともない」「野党代表だからって威張るのはやめて」などの声もあるが、数では圧倒的に少ないようだ。

なお日本政府は2007年11月20日以降、日本に入国する外国人に対し指紋採取と顔写真の撮影を義務付けている。特別永住者、16歳未満の者、外交・公用旅券所持者、また行政機関長の招聘(しょうへい)による入国者はこうした義務が免除され、それ以外の者がこれを拒否した場合には入国は許されないことになっている。(編集/吉金)