日韓戦の前日練習で取材に応じた韓国代表のMFイ・ジェソン【写真:舩木渉】

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 韓国代表は15日、翌日のEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の最終戦・日本戦に向けて都内で練習を行った。

 予定よりも大幅に遅れて会場に現れた韓国代表の面々は、一様に引き締まった表情だった。冒頭15分間のみの公開だった練習でもウォーミングアップから簡単なパス回しまで、これまで見られていたような笑顔は一切なく、日韓戦に向けてピリピリとしたムードが漂っていた。

 2試合を終えて勝ち点6の日本に対し、1勝1分けの韓国が得た勝ち点は4。16日の日韓戦が「決勝戦のようになる」と語るのは、取材に応じたMFイ・ジェソンだ。同選手はここまで2試合連続で先発出場し、韓国の攻撃をけん引している。

 韓国代表は14日を完全休養に充てたため「フィジカル的にもメンタル的にも十分に休息をとれた」とイ・ジェソンは語る。そして「昨日トレーニングをせず休んだ分も、明日はいいパフォーマンスを見せる必要がある」と気を引き締める。

 2年ぶりに対戦する日本を「ショートパスを回すサッカーを得意としている」と分析する26歳は、「重要なのは日本がここ2試合ともに終盤でゴールを奪って勝っていること。後半ににもいい試合運びができているのは、日本がいいチームである証拠だ。僕たちは最後まで集中し、彼らにゴールを許してはならない」と、後半になってもパワーを落とさずに粘り強く勝ちを重ねてきた日本を警戒していた。

 確かに日本はE-1初戦の北朝鮮戦で後半アディショナルタイムの93分に井手口陽介が劇的な決勝ゴールを奪い、第2戦の中国戦では84分と88分にゴールを挙げて競り勝った。そうした終盤の爆発力が韓国には危険に映っているようだ。

 また、全北現代モータースの一員としてAFCチャンピオンズリーグに出場し、一昨年のグループリーグで同居したガンバ大阪の今野泰幸をよく覚えており、「彼の守備をどう攻略するかがポイントになる」と語るイ・ジェソンは「プレッシャーがないと言えば嘘になる」と日韓戦独特の緊張感にも言及する。

「プレッシャーは感じているが、代表選手としてそれは普通のこと。W杯ではもっと激しいプレッシャーを感じると思う。僕たちはそれに打ち克っていかなければならない。日本との試合の経験は多くないが、とにかく勝ちにいきたい」

 ロシアW杯でドイツ、メキシコ、スウェーデンと強豪ぞろいのグループに入った韓国にとって、日本とのライバル対決は乗り越えなければならない大きな壁の一つ。今後に向けて「勝つことしか考えていない。いいパフォーマンスを見せて勝ちたいと思う」と、イ・ジェソンは力強く日韓戦勝利への自信を語った。

 E-1の日本対韓国は16日の19時15分キックオフ予定となっている。勝った方が東アジアの覇権を握る、大きな意味を持つ一戦となることは間違いないだろう。日本戦で過去5試合勝ちがなく、7年ぶりの勝利を目指す韓国は、総力戦で日本に襲いかかってくる。

(取材・文:舩木渉)

text by 編集部