『刑事ゆがみ』浅野忠信×神木隆之介の“最強バディ”にピリオド 涙のラストシーンはラブホテルで

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 『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)先週12月7日の放送では、弓神適当(浅野忠信)が7年前に起きたロイコ事件の共犯者ではないかとの疑いが浮かび上がった。昨日14日に放送された最終回では弓神、ロイコ事件の犯人・横島不二実(オダギリジョー)、そして弓神が面倒を見てきたヒズミ/氷川和美(山本美月)の意外な関係性が明らかになった。また、弓神と羽生虎夫(神木隆之介)による“最強バディ”にピリオドが打たれる回となった。

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 羽生は、ロイコ事件の容疑者で死亡したと思われていた横島はまだ生きていて、弓神も共犯であると仮定して捜査を開始。発見した弓神を取り押さえようともみ合うが、実は弓神が横島の陰謀を止めようとしていたことを知り、協力することになる。だがその矢先、弓神と羽生はヒズミとともに、横島によって拉致されてしまう。迫り来る横島に弓神は「ヒズミはお前の娘だ」と明かす。ヒズミは、横島がロイコ事件の被害者である河合伊代(酒井美紀)を強姦した際にできた子であり、それを横島のゴーストライターである夫の河合武(渋川清彦)に打ち明けたことがきっかけで、武の家庭内暴力が始まったのだという。弓神は伊代からその相談を受けていたが、「娘を犯罪者の子供にしたくない」との思いから、伊代は被害届を出さずにいた。

 しかし、事実を知った横島は、「そこまでしてこの女を守りたいんだろ」と逆上し、3人を廃ビルから突き落とそうとする。バットを持った横島が羽生と弓神ににじり寄ると、ヒズミは2人の盾になろうとして間に入る。そんなヒズミの表情を見て、横島の手が止まるーー。その瞬間、菅能理香(稲森いずみ)ら警察が到着し、ヒズミを保護。横島は再び逃走し、弓神と羽生はあとを追った。

 ヒズミは、記憶をやっと取り戻し、苦しみながらもすべてを菅能に話した。武は心を病んだ末に、無理心中をしようと伊代を殺害。そこに居合わせたヒズミは、自分の身を守るために手元のバットで父親の武を撲殺してしまう。弓神は彼女を守るために、その証拠を隠蔽した。そして、横島に「罪を被って、自分の作品通りの殺人事件を再現したカルト小説家として名を残すか、ゴーストライターがいなきゃ何も書けない強姦魔だと世間にバラされるか」と、選択を迫る。横島は、7年前の選択を後悔していた。「あれから僕がどんな生活をしてきたか想像できる? まるでゴキブリだよ。それなのにお前だけ能天気に笑ってやがって……」そうして、弓神への恨みが募っていったのだ。

 横島のアジトを見張るべく、弓神と羽生はその建物の向かいにあるラブホテルへ。すると、菅能から電話がかかってきて、ヒズミが辛い記憶に打ち勝ち、すべてを思い出したことを知らされる。安堵した弓神は思わず涙する。そして「羽生くん、時間がない。相方に捕まるならしょうがない」と、虚偽公文書作成罪で捕まることを決意。羽入は「無理です」と涙を流す。第1話で「法に則って犯人を捕まえるのが自分の仕事っすから」と語っていた羽入の成長に、弓神は笑みを見せる。だが、ギリギリのところで時効が成立、弓神はいつも通りニヤリと笑い、横島を追って部屋を出て行く。

 結局、横島は姿をくらまし事件が解決することはなかった。羽生は刑事として成長し、うきよ署でもリーダーシップを発揮するようになる。弓神は髭を剃り、交番勤務の警官として一から出直すことに。ヒズミを守るための弓神の嘘が、横島を取り返しがつかないぐらい歪ませてしまった。弓神が警察を辞めるわけにはいかないのだ。

 ヒズミは、これまでの全話を通して、ひと言だけ、声を発した。それは弓神への「ありがとう」。強い歩みで漫画喫茶を出て行った。

 容疑者の動機に重点が置かれていた本ドラマ。最終回では”弓神の犯行動機”という最終回らしい納得のシナリオだった。(馬場翔大)