会談で握手を交わす文大統領(左)と習主席=14日、北京(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の高官は15日、記者団に対し、14日に中国・北京で開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平国家主席による韓中首脳会談について、「両国関係が新しい出発に向かう良いシグナルとみられる」との認識を示した。

 中国が強く反発していた米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に関しては、「拡大会合では習主席がTHAADという用語を使う代わり『皆が知っている問題』とし、少人数会談では最小限に、会談の最後に言及した」と説明。「首脳会談が予定より1時間以上長引いたのも両首脳間の信頼回復に十分な時間だった」と述べた。

 米国が北朝鮮に対する軍事的選択肢を排除しない構えを見せている中、両首脳が朝鮮半島平和と安定に向けた4原則で合意したことについては、「軍事的選択肢は外交的・平和的な手段を後押しするためのもの」として、「米国も(北朝鮮問題の)平和的・外交的な解決を公式の立場として示しており、4原則合意は米国の立場と違わない」と強調した。

 一方、中国側の警護担当者が文大統領を取材していた韓国人カメラマンに集団暴行した事件に関しては、「あってはならないことが起きた」として、「文大統領が鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長に被害を受けた写真記者をお見舞いし、措置を取るよう指示した」と説明。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が拡大会合で中国の王毅外相に強い遺憾を表明したことを明らかにした。

 また、王外相が文大統領の肩を軽く叩いたことは外交的欠礼との指摘が出ていることについては、「欠礼というより、親近感を示したもの」と述べた。

 国賓訪問した文大統領を空港で外務次官補級の孔鉉佑・朝鮮半島問題特別代表が出迎え、訪中初日に中国側の要人らが旧日本軍による「南京大虐殺」の追悼式典に出席するため北京を離れ、2日目の朝食は中国側の関係者が同席せず、夫人と北京市内の食堂で食べるなど、冷遇されているとの指摘があることに関しては、「会談の内容で評価してほしい」として、「食堂で朝食をとったのはわれわれが積極的に企画した日程だった」と説明。「中国の国民に近づく印象を残すことも重要な外交日程だと考える」と述べた。

 その上で、「首脳会談を予定より1時間以上行うのを見たのは初めて」として、「結果的に中国と習主席が韓国と文大統領との関係をいかに重要に認識しているかを示すものと思う。冷遇論には同意できない」と強調した。