新潟県の「燕三条」は日本屈指のモノ作りの町として有名だ。特に江戸時代から受け継がれる金属加工技術は世界でもトップレベル。

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1993年に行われた伊勢神宮の式年遷宮では、この地域に和釘と金物を製造する業者がいなくなったこともあり、伊勢神宮から三条に和釘と金具の製造依頼があったというから、その技術力と信頼性は、推して知るべしだ。

そもそも燕三条の金属加工技術が発達したのは江戸時代のこと。川の氾濫に苦しむ農家が、家計の足しにするために「和釘」の製造を始めたことに由来する。

そして和釘が衰退したあとは、カトラリーなど西洋文化を取り入れたプロダクトを製造し、これまでの技術にさらに磨きをかけた。その結果、現在のモノ作りの町としての地位を築き上げたのだ。



そんな燕三条で活動するのは、スタイリッシュなバーベキュースタイルを提案するアウトドアブランド「TSBBQ(ティーエスビービーキュー)」。燕三条の金属・木材の加工技術を集結させ、アウトドアシーンだけでなく日々の暮らしの中でも楽しめるようなアイテムを展開している。



同ブランドが2017年12月よりリリースするのは、『ホットサンドメーカー』『ホーローマグ』『ドリッパースタンド』の3種類。それぞれ、専門の技術を持ったメーカー3社が製造しているのも注目ポイントだ。



『ホットサンドメーカー』(税込3240円)を手掛けるのは、70年以上キッチン用品を製造している「杉山金属」。なんと電気式タコ焼き器を、日本で初めて作った会社なのだとか。

素材に使われているアルミニウム合金は、高い強度と熱伝導率を誇る。また本体はセパレートタイプなので、片側のプレートを取り外してミニフライパンのようにも使用できるし、手入れも簡単に行える。



『ホーローマグ』(税込2700円)は、1961年創業の「高桑金属」が製造。国内最大の金属洋食器の産地である燕市において、50年以上続く歴史を持つ老舗メーカーだ。

「ホーロー」とは、金属の表面にガラス質のうわぐすりを高温で焼きつけてコーティングしたもの。保温性に優れているし、においや汚れが付きにくいという特性も兼ね備えている。

ひとつひとつ職人により作られているので、ちょっとした色むらに手仕事のあたかかみを感じる。また、独特のやわらかなホワイトは、見ているだけで心が落ち着きそうな色合いだ。



『ドリッパースタンド ウッドパーツ』(税込2160円)は、木材のプロフェッショナル「マサコー山口大工」が担当。金属加工が盛んな地域なので、農工具などの持ち手を作るための木材加工の歴史も長く、そのなかで高度な技術を培ってきた。

本体に使用されている栗の木は、まな板や食器にも使われ、水に強い特性を持つ。また別売りのテント用の『鍛造ペグ18cm 4本セット』(税込1296円〜1728円)を脚に装着する組み立て式なので、コンパクトになり、キャンプやピクニックへの携行にも便利だ。



自宅でもアウトドアでも活躍しそうな機能を持つ、燕三条のモノ作りの技術を生かしたカフェアイテム。どれもルックスだけではなく、使い勝手にもこだわっているので、この先ずっと愛着を持って使えるはず。

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TSBBQ

textコバヤシユウタ(編集部)