レジ袋のことを、関西では一般的に「ナイロン袋」と言うらしい。スーパーやコンビニなどで、ひんぱんに使われている。関東に移り住んだ関西人が、何気なく「ナイロン袋ください」と言ったところ、通じなかったという。関西人は絶句した......、「え、これ関東では使わへんの?」。

そこでJタウン研究所では、「『ナイロン袋』意味わかる?わからない?」に関して、都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数2590票、2017年10月16日〜12月11日)。

はたして、その結果は――。

関西はほとんど真っ赤だった

「ナイロン袋」の意味がわかる?という問いかけに対しての結果が、下の円グラフだ。「わかる」は1833票、70.8%、「わからない」は757票、29.2%だった。なんと、「わかる」派優勢だ。


「ナイロン袋」意味わかる?わからない?(Jタウンネット調べ)

「わかる」と答えた人の率を、各県ごとに0〜50%、51〜70%、71〜90%、91〜100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。

色分けされた地図を見ると、「わかる」率が高い赤とオレンジは全国に広がっているが、とくに西日本に集中しているように見える。一方、「わかる」率の低いグリーンは、関東や東日本の一部に分散している。詳しくは、各都道府県の調査結果を見てみよう。

まず、「わかる」派の代表・大阪府を見てみよう。「わかる」は87.9%。「わからない」は14%だった。「わかる」派圧勝である。また京都府(96.7%)、兵庫県(91.5%)、滋賀県(91.7%)、奈良県(94.1%)、和歌山県(100%)......、色分けすると、ほとんど真っ赤だ。当然のことだが、関西は「わかる」派完勝だったのだ。

中国各県も見てみよう。「わかる」は岡山県(91.7%)、広島県(100%)、山口県(100%)、鳥取県(100%)、島根県(100%)、「わかる」率はぐっと高くなる。こちらも、ほとんど真っ赤だった。

レジ袋風船が好きな犬(yoco**さん撮影、Flickrより)

一方、東京都の結果を見てみよう。総得票数は1409票で、全体の半数以上を占めていた。「わかる」は946票で、67.1%。「わからない」は463票で、32.9%だった。なんと3分の2以上の人が「わかる」と答えている。関西出身者も多く上京しているからだろうか。

関東各県を見てみよう。「わかる」は神奈川県(47.1%)、埼玉県(39.4%)、千葉県(32.1%)、群馬県(12.5%)、「わかる」率はぐっと低くなる。色分けすると、ほとんどグリーンだ。「ナイロン袋」という言葉は、「関東ではかなり通じにくい」と言えるだろう。