中国人の消費者に対する意識調査を基に、メディアで「中国人が行きたい国の1位が初めて日本になった」といった報道がなされている。これは中国人の本音を正確に言い表しているだろうか(写真はイメージです)

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中国人が行きたい国1位が日本に
インバウンド消費は増加する?

 日本貿易振興機構(JETRO)が先日発表した「中国の消費者の日本製品等意識調査」の中で、「中国人が行きたい国」について日本が初めて首位になったと発表された。

 この調査結果を取り上げたメディアでは、「日中関係の改善が進み、インバウンド消費の増加が期待できる」という趣旨で、今後の日本経済に関するプラス効果が伝えられた。

 また、調査項目の中の旅行目的に触れ、『遊園地やテーマパークが6割、桜の鑑賞が4割を超え、「コト消費」人気が高まっている』という趣旨で、中国人観光客の行動が「次のステージに入って来た」ことをうかがわせる報道が少なからずあった。

 私も興味を持って、早速ジェトロの調査結果を読み込んでみた。正直申し上げると、調査を題材にした報道については、ちょっと首をかしげる点が少なくなかった。

「初めて日本が行きたい国の1位になった」「遊園地やテーマパークが6割、桜の観賞が4割」というデータを引用していること自体に間違いはないのだが、問題はそこから読み取れる意味だ。「インバウンド消費のさらなる増加が期待される」「コト消費人気が高まっている」とは本当なのだろうか。

 実は調査データは「細部に神が宿る」と言われていて、細部を読み込むほど面白い。その発見によっては、同じ調査も違ったものに見えてくることさえあるくらいだ。あくまで私個人の見立てとして、この調査の細部をどう読み取ったかをお話ししたい。

 最初に「初めて日本が行きたい国の1位になった」という箇所だが、確かに「あなたが今後行きたい国を3つまでお答えください」という項目で、日本は40.2%と首位になっている。今回の調査で初めて日本が首位になったという点は事実である。

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