子供じみたワガママだなと自分でも思うんだけれど「なんでこんなかっこいいバンドが世に広まらないんだ」と心底納得いかないことがままある。

 こういう話になると真っ先に思い浮かぶバンドが、CAR10だ。

 音楽にアツい人が「かっこいい音楽やって、良いライブしてたら売れる」と言っているのをよく聞くし、俺も「そうあってほしいな」と思うんだけど、もし本当にそうだったら何よりも誰よりもCAR10が売れてなきゃおかしい。バンドが好きな日本人全員に聴かれているべきだ。

 

 たまたま俺の趣味趣向に刺さっているとか、個人的な思い入れがあるからとか、そういう話じゃなくて、聴いた人間を閉口させる、有無を言わさぬ良さがCAR10にはある。どんな勝気なバンドマンも「これには敵わない」と零すぐらいだ。聴いたら、今言ってることがちょっとはわかってもらえるだろうし、ライブを見たら全部わかってもらえると思う。見るたび「一番かっこいいな」と思うバンドが自分の中に何バンドかあるんだけれど、CAR10は間違いなくその一つ。

 CAR10がかっこいい、という話はここで一旦終わる。俺があーだのこーだの言葉を変えてかっこいいかっこいい言わなくても、わかる人にはもうわかってもらえたはずだ。

 ここからはタイトルに書いたテーマについて話したい。CAR10みたいな硬派でかっこいいバンドが売れないのは世の中間違ってるゼ!と思う反面、何故にそんな捻じれた事態になってしまっているのか、ひとつ明確な理由が思い当たる。硬派すぎて、気軽に取り上げられないのだ。この記事自体も川田君は良い思いしないだろうなあと思いながら書いている。それでも取り上げたいし、できるだけ多くの人に広まってほしいので、書いているけれど。

普通は勝手に記事なんか書かれたらムカつく

 このサイトで記事を書いて「すごくかっこいいバンドだよ」とか「売れてるし良いバンドだけど俺は好きじゃないよ」とか、好き放題言ってはいるけれど、許されて(?)いたりメンバー本人に喜んでもらえたりするのは、ひとえにバンド側のみなさんやファンのみなさんの心が広いだけだ。ありがとうございます。いや、ふつーなら、ムカつくと思う。寝食削って人生をかけて音楽活動しているところに急に横から知ったような口を利かれたら殴り飛ばしたくもなるはずだ。

 CAR10の周り、所属レーベルのKiliKiliVillaだったりとか、よくうちのサイトとモメるHoliday!Recordsの周りなんかは、もう帰ってこれないところまで音楽の深いところに行ってしまっているというか、音楽がパーソナリティだったりアイデンティティになっていると言っても過言ではないくらい、音楽人間たちが集まっていて、プライドをもって音楽に取り組んでいるし、だからこそアツいファンがつく。

 そんなアツい人たちだからこそ、彼らのファンは外の人間(外って何だ?)が言及することを極端に嫌う傾向にある。「ニワカ、帰れよ」現象だ。

 でもそれは個人的にはすごく悲しいことで、こういう、アンダーグラウンドでかっこいいことをやっている人たちを取り沙汰すためにこのサイトをやっているし、メジャーバンドに対して言及する記事を書くのだってメジャーバンドのリスナー層に「こういうかっこいい音楽があるんだよ」とアピールするためにやっていることなのに、当の応援したいメンバー本人たちに拒絶されてしまえば何のためにやっていることなのかてんでわからなくなってしまう。

 

 譲れない部分もあるし、音楽における人種も宗教も全く違うので簡単にはわかり合えないとは思う。俺の勝手な好意をわかってくれとも全く思わない。好きで書かせてもらってるわけだしね。上に書いたように、嫌がられてしまう理由も感情もわかる。

 でも、好きだからなんと思われようとも書かせてほしいし、紹介させてほしいし、願わくば新規ファンへの拒絶みたいなことを同じファン同士で行わないで欲しいと思う。もっとシーンが盛り上がって、こういうバンドがたくさん出てきてくれたらいいなと思うからだ。

 勝手なおせっかいだけれど、これが内内のもので終わってしまうのはもったいなさすぎる。もっと、外のファンに彼らの音楽を届けさせて欲しいです俺は。文化を発展させるのは、ニワカファンです。これだけは自身をもって言える。

 

 発明だし奇跡だ。これが広まらないなんて、なんてつまんないんだろう。

 彼らがあなたの街にやってくることがあったら是非ライブを観に行ってください。音楽って何だろうともう一度考えさせられるくらいの衝撃があります。絶対見て損はないことを保証します。

 それでは。

Copyright © 2018 BASEMENT-TIMES All Rights Reserved.