デビュー25周年を迎えたボーイズIIメンが、13日パシフィコ横浜にて開催したジャパン・ツアーのライブレポートが到着した。

ボーイズIIメン来日公演

 クリスマスのイルミネーションに彩られた師走の横浜みなとみらいに、ボーイズIIメンがやってきた。前回の来日公演から3年ぶり。この秋にニュー・アルバム『アンダー・ザ・ストリートライト』をリリースしたばかりのタイミングというだけでなく、今年は彼等にとってデビュー25周年を記念するアニバーサリー・イヤーでもある。ファンの期待値も当然高くなろうというもの。結論から言えば、それにしっかり応えてくれたさすがベテランのコンサートである。

 日本ではCMにも使われて親しまれている「サンキュー」で登場した白づくめの3人は、軽やかな動きを見せながらパワフルに「モータウンフィリー」を歌い上げ、間奏では例の絶品ハーモニーを披露。続けて代表的バラードのひとつ「ベンデッド・ニー」を熱唱し、早くもオーディエンスを蕩けさせるといった具合で、たった数分で一気にボーイズIIメンの世界へと誘い込む。

 中盤に設けられたロック・コーナーでは、ベース、ドラム、ギター、キーボードの4人というシンプルなバック・バンドをショーンがギター、ネイザンがベースを持って補強し、ボブ・マーリー「ジャミング」、レニー・クラヴィッツ「アー・ユー・ゴナ・ア・ゴー・マイ・ウェイ」、ブルーノ・マーズ「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」、ビートルズ「カム・トゥゲザー」などを足早に、そして実に楽しそうにカバー。テレキャスを速弾きした後のショーンの満足そうな顔が印象的だった。

 楽器を置いて再びマイクへと持ち替えた後半では、オーディエンスにマライア・キャリーのパートを任せて「ワン・スウィート・デイ」を歌ったり、アンコールの「エンド・オブ・ザ・ロード」でもオーディエンスと大合唱するなど、ファンを積極的に巻き込む演出が楽しい。その客席からゴスペル/コーラス仕込みと思しきしっかりした歌声が聞こえてくるのは、やはりボーイズIIメンのファンならでは、か。

 繊細な表現が得意なショーン、ファルセットと低音の両刀遣いのネイザン、熱唱に次ぐ熱唱のワンイェー(ウォンヤ)――主役3人の歌声はもちろん非の打ちどころなどなく、いつまでも聴いていたいと思わせる安定感と力強さと温かさに溢れている。ホリデイ・シーズンだからと言って披露してくれた「きよしこの夜」のアカペラや、「メイク・ラヴ・トゥ・ユー」での深紅の薔薇の花のプレゼントも含め、どこまでもピースフルで、メンバーを身近に感じられる親密なステージだった。

TEXT:荘治虫


◎ボーイズIIメン@パシフィコ横浜:セットリスト
1. Thank You / Motownphilly
2. On Bended Knee
3. It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday / Silent Night
4. 4 Seasons Of Loneliness
5. Cover (Jammin‘ / Are You Gonna Go My Way / American Woman / Locked Out Of Heaven /Come Together)
6. One Sweet Day
7. Water Runs Dry
8. I’ll Make Love To You
9. A Song For Mama
10. The Color Of Love
11. End Of The Road w/ Outro