記者会見に臨む(左から)五代目常磐津文字兵衛さん、温宇航さん、王嘉明さん=国光劇団提供

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(台北 14日 中央社)台湾の伝統芸能劇団、国光劇団は横浜能楽堂と共同で、崑曲と日本舞踊の日台2大古典芸能を融合させた作品「繍襦夢」を制作し、来年6月から日本、台湾各地で上演する。同作に出演する崑曲俳優、温宇航さんや三味線奏者、五代目常磐津文字兵衛さん、演出を担当する王嘉明さんらが13日、台北市内で記者会見し、意気込みを語った。

国光劇団の張育華団長によれば、プロジェクトは2年ほど前から始まり、今年に入ってから日台の芸術家が交互に日本、台湾を訪問し、練習を重ねてきた。

第1演目に崑曲「繍襦記」の一幕「蓮花」、第2演目に日本舞踊の「汐汲」、第3演目に前2演目の伝統を基礎とした新編「繍襦夢」を上演する。温さんは、今回のコラボは世界文化遺産同士の対話だと語る。崑曲と三味線の融合について、「崑曲の歌は線、三味線は点のリズム」とリズムや音律、調性が大きく異なるため、最も挑戦的で期待する部分だったと言及。だが、「これまでのすり合わせで意外にも違和感がなくなった」と自信をのぞかせた。

常磐津文字兵衛さんは今回のコラボによって「新たな音楽の文法を一緒に見つけられたと思う」と意義の大きさを語った。

来年6月9日の横浜能楽堂での初演を皮切りに、日本では新潟市民芸術文化会館能楽堂、豊田市能楽堂を回る。台湾では9月8、9日に台中国家歌劇院中劇場(台中市)、14〜16日に台湾戯曲センター大ホール(台北市)で上演される。

(江宜儒/編集:名切千絵)