2017年華川ヤマメ祭りの様子(資料写真)=(聯合ニュース)

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【華川聯合ニュース】分断国家、韓国の休戦ラインに近い江原道華川郡の華川川で、国内を代表する冬のイベント「2018氷の国華川ヤマメ祭り」が来年1月6〜28日に開かれる。

 人口約2万7000人の華川郡の小さな田舎町に100万人以上が訪れ、ヤマメを釣るため凍った川面に穴を開けて釣り糸を垂らす。氷点下10度ほどの厳しい寒さの中、Tシャツと半ズボン姿で冷たい水に飛び込み素手でヤマメを捕まえる。毎年1月に繰り広げられる華川ヤマメ祭りの風景だ。

 この祭りは、軍事境界線に近いという地域の特性上、これといった事業基盤がなかった華川郡と地元住民が、北朝鮮の挑発行為などにより低迷した地域経済を立て直そうと始めたものだ。

 郡と住民は冬の厳しい寒さと氷、環境規制などさまざまな規制により保全されている自然を生かすことを思いつき、2003年にヤマメ祭りを初開催した。祭りは06年には韓国政府の「有望な祭り」、08年には「優秀な祭り」、10年には「最優秀祭り」に選ばれるなど、成長を続けてきた。14年からは4回連続で「韓国を代表する祭り」に選ばれている。

 11年連続の来場者100万人突破という記録を持つ華川ヤマメ祭りは、中国・ハルビンの「ハルビン国際氷雪祭り」、日本・札幌の「さっぽろ雪まつり」、カナダ・ケベックの「ウインター・カーニバル」と肩を並べ、世界4大冬祭りと称されるまでになった。

 今年初めに開催された17年のヤマメ祭りには、過去最多となる10万2000人余りの外国人客が来場。海外の主要メディアは、数万人が氷上釣りをする様子を報じた。

 平昌冬季五輪が開かれる2018年に行われるヤマメ祭りは、例年よりも特別だ。平昌五輪はヤマメ祭りの閉幕12日後の18年2月9日に開幕し、25日まで江原道の平昌や江陵で熱い戦いが繰り広げられる。

 今回のヤマメ祭りでは、韓国で初めて会場に外国人向け免税店を設け、コスメや紅参(高麗人参を蒸して乾燥させたもの)などの加工食品、祭りの記念グッズ、農産物などを販売する。英語や中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、タイ語のウェブサイトも運営する。

 外国人の釣り場には専用の焼き場を設け、待たずにヤマメをその場で食べられるよう配慮する。ソウルと華川ヤマメ祭りの会場を往復する外国人専用のバスも運行する。外国人のための案内デスクと通訳サービスも準備している。

 祭りのメインイベントは氷上釣りとヤマメのつかみ取りだが、体験プログラムや見どころも豊富だ。会場前にはフィンランドのロバニエミにある「サンタクロース村」の広報館と韓国初の「サンタ郵便局」が設けられ、「1月のクリスマス」を演出する。

 建物2階分の高さを持つ長さ約100メートルの氷の城や雪の彫刻をはじめ、スリルあふれる雪そり、氷そり、ボブスレー、創作そりコンテストなど、60種類ほどのプログラムが来場者を待つ。1日では遊び切れないため、今回は夜間の釣り場が広げられる。

 会場周辺の通りでは、ヤマメの形をした数万個のランタンなどを飾るイルミネーションが今月23日から行われる。

 このほか、世界最大の室内氷彫刻広場も設置される。中国・ハルビンの氷彫刻専門家30人余りが1カ月ほどかけて完成させた作品だ。

 崔文洵(チェ・ムンスン)華川郡守(郡の首長)は「ヤマメ祭りは感動と楽しさはもちろん、あたたかい人情までも感じられる祭り。今年も国内と海外の観光客に忘れられない冬の思い出をつくってもらうため、準備に最善を尽くしたい」と話している。