よりよい自動車社会の実現のための提携

トヨタとパナソニックは車載用角形電池事業について、具体的な協業内容を検討していくと発表した。地球温暖化、大気汚染、資源・エネルギー問題の解決に貢献し電動車の需要と期待を高めるための取り組みだ。

トヨタはこれまで世界初のハイブリッド車「プリウス」や燃料電池車「ミライ」といった難しい課題にチャレンジしてきた。

パナソニックも、車載用リチウムイオン電池を重要事業の1つだと位置づけており、実際にその技術力から世界の自動車メーカーに採用されている。

「トヨタと電池の関わりは古く、1925年までにさかのぼります。豊田佐吉は当時のお金で100万円の懸賞金を掛けて蓄電池の開発を奨励しました。開発を奨励した蓄電器は、『100馬力で36時間、運転を持続することができ、かつ重さは225Kg、容積は280リットルを超えず、工業的に実施できる』という物でした。これが『佐吉電池』と呼ばれる物ですが、いまだにここまでの性能を持つ電池は開発できておりません。佐吉は、今日のような『電動化時代の到来』をすでに予感していたのかもしれません(スピーチ内容一部抜粋)」と章男社長は話す。

続いて、「今、自動車産業では、電動車の立ち上がりにより取り巻く環境が劇変し、産業自体も大きく変わろうとしております。加えて世界の国々でも積極的な動きが見られるのは、皆様ご承知のとおりでございます。まさに、我々が掲げる、『A Better Life, A Better World』という視点では、本当に、『より良いくらし』を得るためには、『A Better World』、すなわち、『より良い社会』を実現しなければならないということであります。『A Better Life』と『A Better World』、この2つが切っても切り離せない関係になり、高い次元のソリューションが求められる時代が、自動車産業に来ていると思います。その中で電池は、電動車の普及と、その先にありますサステイナブルな社会への進化に向けて鍵を握るデバイスであり、我々パナソニックにとっても、大変重要な事業になります(スピーチ内容一部抜粋)」と津賀社長。

すでにハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車、バッテリーEV、燃料電池車など、世の中には電動化車両が溢れている。この先、さらによいクルマを作るために、バッテリーが鍵になることは間違いない。

素晴らしい日本の技術を持った両社がコラボレーションよって、世界で愛される電動車両が作り上げられていくことを期待したい。