Photo by Toshiaki Usami

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 写真をよく見てほしい。写真右のポーラ化成工業の檜谷季宏のほうれい線は左右で違う。向かって左側のほうれい線はかなり薄くなっている。シワの改善効果があると認められた日本初の医薬部外品である美容液、リンクルショット メディカル セラムを、同製品の承認申請をした2009年6月から塗り続けた結果である。

 同社が開発を始めてから発売まで15年。製品化までの道のりは決して平たんではなかった。

 02年、シワのある皮膚とない皮膚を比較し、シワの発生メカニズムを解明するところから、リンクルショットの開発は始まった。ここで分かったことは、シワのある所には、好中球エラスターゼが存在することだった。

 好中球は、白血球の一種である。皮膚に傷ができると、好中球はエラスターゼを放出し、侵入してきた細菌を殺し、傷んだ皮膚を修復する。シワは、この好中球の勘違いによってできる。紫外線を強く浴びた部分や表情による圧力で生じたくぼみを好中球は傷と勘違いしてしまうのだ。

 放出された好中球エラスターゼは、皮膚の深部である真皮のコラーゲンなどを分解する。このため、シワが定着してしまう。

シワ改善成分を求めて5400種を試す

 シワを浅くするには好中球エラスターゼの働きを抑制すればいいことは、分かった。次は抑制してくれる成分探しだ。プロジェクトチームのリーダーである執行役員の末延則子は「論文やインターネットの情報を基に、植物エキス、試薬、食品添加物など5400種にも上るさまざまな成分を試した」と当時を振り返る。

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