旅行サイト「Expedia」を運営するエクスペディア・ジャパンが12月11日、日本人の有休消化率が2年連続で世界最下位となったと調査結果を発表し、ネットでは衝撃が広がっている。

アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリアなど30カ国を対象に有給休暇の国際比較調査を実施。日本は有給休暇支給日数の20日のうち消化日数は10日で50%にとどまり、最下位だった。次点で韓国(67%)、インド・イタリア(75%)の順で、日本が他国を圧倒する形となった。14年と15年は下から2番目で最下位を脱したが、昨年からまた最下位に転落していた。

日本人が有給休暇を取らない理由として、1位は「緊急時のために取っておく」。海外のように病気休暇が導入されていない企業が多いためと推察されるという。次いで2位は「人手不足」、3位は「職場の同僚が休んでいない」と続く。これに関連して、自身の上司が有給休暇を取ることに協力的かを質問すると、「分からない」と回答した人が3割以上で世界一。

同社は「職場の空気を読んで休みを取らない上に、有給休暇についてのコミュニケーションを上司としていないことが、日本人の低い有休消化率の一因」と分析。加えて、有休取得に「罪悪感がある」と考える日本人の割合は6割以上にのぼり、こちらも世界で最も多い結果だった。このことも日本人が有休消化率の低さの要因とみられる。

この結果に、Twitterでは、

“有給に罪悪感感じるとか日本人どうかしてるわ。”(原文ママ)
“「有休の所得は悪」という意識を変えることから始めなければならないですね。根が深い。。”

と休むことへの罪悪感について言及する声が多数。さらに、

“職場で「お前に有給取る権利はねえ」と言われた事があるので。元々権利はないのだから、取得するもしないもない。”(原文ママ)
“普段から残業漬けの状態に、定時退社日だ ぷれみあむふらいでーだ で仕事時間取れなくなって、どこで休む暇があるのよ。”(原文ママ)

などといった悲痛な叫びも漏れ聞こえる。また、

“「所定の回数は休んだり遅刻してもいいけどしっかり手続きや連絡をして無断欠席はしない。」という指導に転換したら日本の有給取得率も上がる”(原文ママ)
“経営者が生産性より絶対量の考えだからだよ。健康と安らぎの為に『何をすべきか』を常に考え実践し、自身の価値を高めていく。この教育が日本にはない。”

と指導方法や教育のあり方を指摘する声も少なくなかった。

ちなみに、休暇中でも2割以上の日本人が「一日中」仕事のメールをチェックしてしまうと回答。世界各国の割合と比較してトップだった。

「働き方改革」が進行中だが、まだまだ休みを取りにくいうえに“休み下手”という日本人の実情が浮き彫りになったともいえる今回の調査結果。日本が有休消化率の最下位を脱する日は来るのだろうか…。
(山中一生)

■関連リンク
有休消化率2年連続最下位に!有給休暇国際比較調査2017
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