13日、韓国メディアによると、中国を訪れている韓国の文在寅大統領は南京事件80年の追悼式典が開かれた同日、日本に向けて「歴史を直視する姿勢と過去を反省する努力が必要」との立場を示した。資料写真。

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2017年12月13日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、中国を訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は南京事件80年の追悼式典が開かれた同日、日本に向けて「歴史を直視する姿勢と過去を反省する努力が必要」との立場を示した。

文大統領は同日開かれた中韓ビジネスフォーラムの演説で、2度にわたって南京事件により傷ついた中国国民に同情の意を示し、日本に対して歴史を直視する姿勢を求めた。

韓国大統領府によると、文大統領はノ・ヨンミン駐中大使に対し、空港の出迎えをキャンセルして南京事件80年の追悼式典に出席し、追悼の意を伝えるよう指示するなど、同式典と中国内の世論に特別な配慮を見せていたという。

これについて、ファイナンシャルニュースは「日本との歴史問題という共通の課題を通じて中国と足並みをそろえたい考え」と分析し、「中国との関係を改善することで日米同盟を武器に北東アジアや朝鮮半島問題において影響力を拡大させる日本をけん制し、バランス外交を本格的に開始するという意味だ」と説明している。

また、文大統領は中韓の社会人約600人が参加したビジネスフォーラムで、「中国と韓国は繁栄する時も衰退する時も一緒だった」とし、「同じ船に乗る仲間として協力すれば、共に成長して発展できると信じている」と述べたという。

一方、中国は南京事件80年の追悼式典に習近平(シー・ジンピン)国家主席など多くの中国指導部が出席。ただ、演説は習主席の代わりに兪正声(ユー・ジョンション)全国政治協商会議主席が行い、「日本の軍国主義によって起きた戦争で、中国人民だけでなく日本人民も大きな被害を被った。両国国民は平和をもっと大切に考えなければならない」と強調した。これについては「中国が日本との関係改善に乗り出したのではないか」と解釈する声が挙がっているという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「文大統領はよくやっている!外交は実利的に相手を利用しないとね」「文大統領は冷静で現実的。常に国の利益を最優先する」「韓国にとって最大の貿易相手国は中国だ。リップサービスをして損することはない」「日本とも中国とも戦略的な関係として付き合っていくべき」など文大統領への称賛コメントが相次いでいる。また、「慰安婦問題でも中国との連携が必要だ」と訴える声も。

一方で、「中国に気を遣い過ぎ」「屈辱的だ」と批判的な声や、「陰で日本の悪口を言うのは良くない。聞かされる方も気分が悪いだろう」「日本では日米韓安保同盟を再確認するつもりでしょ?情けない」と懸念する声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)