ミニゲームで汗を流すFW阿部浩之

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 ゴールへの意欲はさらに湧いてくる。E-1選手権で日本代表に初招集されたFW阿部浩之(川崎F)は9日の北朝鮮戦(1-0)、12日の中国戦(2-1)といずれも途中出場。「2試合ともシュートを打てていない。もっとシュートを打てる形をつくりたい」。北朝鮮は後半36分から、中国戦は後半37分からという限られた出場時間の中でなかなか決定的な場面に顔を出せずにる。

 同僚のゴールにも刺激を受けた。中国戦では後半39分にゴール前で粘ったFW小林悠(川崎F)が振り向きざまに左足シュートをねじ込み、目の前で代表初ゴールを記録した。阿部もゴール前に詰めていただけに「触ったろかなと思ったんですけどね。もっと後ろだったら僕が触れた」と冗談交じりに話すと、「(小林)悠くんには『あとで(パス)出してや』と言った」と、“エース”からのアシストにも期待。「自分も取りたい」と代表初ゴールを渇望した。

 同じくチームメイトのMF大島僚太(川崎F)は前半27分に右足でミドルシュートを狙った際、左太腿裏を痛め、無念の負傷交代。この日は隣接する施設内で検査を受け、代表チームからの離脱も発表された。「『残念やったな、早く治せよ』と言いました」。16日の韓国戦(味スタ)では大島の分までという思いも強めている。

 韓国戦は引き分け以上で優勝が決まる。「ゴールを取って勝ちに導けたら一番いい」。今季から加入した川崎Fではリーグ初制覇に貢献。14年にはG大阪で3冠も経験した。「優勝することで意味があることもある。勝たないと、いいプレーをしても意味がない。チームプレーと自分のプレーのバランスをしっかり考えたい」。今季、新天地でキャリアハイの10ゴールを量産した28歳は最後でヒーローになることを虎視眈々と狙っている。

(取材・文 佐藤亜希子)


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