北朝鮮の内閣機関紙・民主朝鮮は12日、韓国の文在寅大統領を糾弾する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、韓国国会が今月2日、「北朝鮮のミサイル発射と停戦協定違反行為に対する糾弾決議案」を可決したことに言及し、「執権者とその腹心は米・日の両宗主と連続的な通話を行って『連合防衛態勢による挑発抑止』と『最大の圧迫』を哀願している」と指摘した。

「執権者」と名指しは避けたが、日米と共に北朝鮮に対して圧力を強める文氏を非難した。

つづけて、「これは最上の域に上がったチュチェ朝鮮の強大無比の国力に度肝を抜かれた者のたわいない醜態であるだけだ」と嘲笑した。

さらに、「停戦協定を自ら白紙に戻した分際で、今になっていわゆる『糾弾決議案』をでっち上げて『停戦協定違反』について唱えるのは、それこそ盗人猛々しい厚顔無恥の狂気として、かいらいの汚らわしい同族対決的正体だけを全世界に余すところなく暴露するだけだ」と述べた。

さらに、「民族の尊厳と自主権がどう守られ、朝鮮半島の平和と安定を保証する真の力が何であるのかも悟れず、外部勢力との結託から生きる道を求めて破滅した先任者らを彷彿させるのが現南朝鮮当局の親米的正体である」と非難した。

その上で、「新型の大陸間弾道ロケットが、わが国家の利益を侵害しない限り、いかなる国や地域にも脅威にならないということを厳かに闡明した共和国政府声明にも慎重に対し、正しい選択をすべきである」と忠告した。