白髪染めで白髪が倍増するって本当?(depositphotos.com)

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 早い人なら20代中頃から気になりだす白髪。特に女性の場合、1本でも見つけようなら「他にもまだあるかも?」なんて、鏡の前で必死に探してしまう人もいるだろう。

 白髪を見つけると「いよいよ私もおばさん?」と焦るもの。この白髪、発生を遅らせる方法がいろいろ提案されているが、実際のところ、食い止めることは至極困難。

 どんどん増え出すと、ファッションカラーでは染まりきらないため、グレイカラーと呼ばれる白髪染めに頼らないといけないのが現実だ。

 そこで問題となるのが、白髪染めによる白髪増加だ。モデルやワーキングウーマンを取材していると、こんな不安を耳にする。

 「白髪染めをすればするほど、白髪が増えている気がする......」
 「内側しか目立たなかった白髪が、白髪染めを繰りかえすうちに急に表面でも出てきた」

 エイジング対策として白髪を染めているのに、逆に白髪が増えるなんて本当か? その答えは、実は「YES」だ......。

白髪染めにも含まれる「活性酸素」が白髪を増やす

 白髪は「活性酸素による酸化」が原因で生じる。「酸化」は、エイジングネタには必ず登場するキーワード。たとえば、肌の酸化はくすみの原因や老化の原因となるし、食べ物だって酸化すれば色が変わる。リンゴやバナナをカットして放置すると黒く変色する――これが酸化だ。

 じつは、「白髪染め」には活性酸素である「過酸化水素」が含まれ、これが白髪の発生を高めてしまうのだ。「一生懸命染めているのに白髪が増えるなんて〜」と落胆しそうだが、その対策方法はいくつかある。

白髪を増やさないために心がけたい3つのポイント

●ホームカラーは避ける

 安価で手軽にできる家庭用白髪染めだが、プロでない限り過酸化水素が頭皮に残留しやすいデメリットがある。「徹底的にお湯ですすげば大丈夫」と考えるかもしれないが、湯洗だけで過酸化水素をしっかり落とすのは不可能だ。

 また、白髪染めが頭皮に付くことを避ける必要もあるが、素人の場合、根元側の白髪が気になり、どうしても薬液が頭皮に付着してしまう。これ以上、白髪の量を増やしたくないなら、ホームカラーは卒業したほうがいい。

●安売りサロンに頼らず腕のいいヘアサロンで

 ヘアサロンならどこでもきちんと施術をしてくれるかというと、これも疑問だ。プロ用カラー剤といえども、そのクオリティはさまざま。一般的に安売りを掲げているサロンの場合、材料のコストを下げるために使用する薬剤のクオリティが低いケースもある。

 髪のエイジング対策を真剣に考えているなら、平均的な価格のサロンか、それ以上を選ぶことも大切だ。ヘアサロン専門のサイトで白髪染めやヘアカラーが得意なサロンを検索してみるのもいいだろう。

 都市部の有名店になると、オーナー自らがメーカーと共同開発したハイクオリティでダメージレスの白髪染めを使用しているサロンなどもある。

●白髪染めの頻度を減らす<クイック白髪染め>をゲット!

 白髪染めをしても、おおよそ3週間もするとカラーが抜けてくる。すると「また染めなくちゃ!」という気持ちになるが、なるべく染める頻度を減らすことも大事なことだ。

 そこでおすすめするのが、ホーム用のクイックタイプの白髪染め。マスカラタイプやコームタイプ、ファンデーションタイプなどさまざまなものがある。これを1つ持っていると便利だ。白髪に対しピンポイントで乗せよう。

最も効果的なのは<炭酸泉の併用>

 以上のように、白髪の速度を遅くするコツはいくつかあるが、白髪染めによる活性酸素除去で一番おすすめなのが「炭酸泉」だ。これは炭酸泉メニューのあるヘアサロンで行える。

 炭酸泉は、水と二酸化炭素でできていて、これがカラーのアルカリ剤や還元剤をしっかり除去し、白髪を作る活性酸素を取り除いてくれる。これなら「染めたら増える」という不安がグンと軽減されるだろう。

 カラー剤によるダメージケアに力を入れているサロンの場合、必ず炭酸泉メニューがあるので、担当の美容師さんに聞いてみるといいだろう。

 また炭酸泉は、普段のシャンプーでは落ちにくい毛穴の汚れや過剰な皮脂もしっかり取り除いてくれる。血行促進効果もあるから、髪と頭皮のエイジング対策には欠かせない、かなりコスパのいいメニューだ。ぜひ挑戦してほしい。

 白髪染めで白髪を増やさない! ちょっと意識するだけで、1年後の髪にグッと差が出るので、参考にしてみてはいかがだろうか?
(文=小澤佐知子)

小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材、執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外に、Webサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。