北野映画を面でとらえる

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2017年は北野武監督の最新作『アウトレイジ完結編』が話題作のひとつとなりました。この映画は、これまで3作続いてきた『アウトレイジ』を終わらせるための映画だと監督自身が述べています。さらに、自身の監督作である『ソナチネ』を彷彿とさせるシーンが続いたことも、コアなファンを歓喜させました。

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北野映画をとらえる
北野映画は、多くの切り口の映画が作られてきており、その中でも監督の北野武、そして俳優として画面に登場する役者としてのビートたけしの姿がせめぎあうものでした。そんな北野映画を面でとらえる本が『映画監督、北野武。』(フィルムアート社)です。北野武自身のインタビューはもちろんのこと、出演俳優や、映画プロデューサー、さらに多くの映画評論家、研究者の寄稿によって成り立っています。

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海外からの見立ても
さらに本書では多くの海外の研究者の寄稿もあります。北野映画は海外ではどういったふうにとらえられているのか、そういった視点も得られます。北野映画は有名人の監督作ということで、公開のたびに話題になりますが、それをあらためてふりかえるといったことがあまり行われてきませんでした。さらに、映画史の中に、北野映画を位置づける行為も進んでいないといえるでしょう。その点でいえば本書は先駆的な一冊に仕上がっているといえます。