旭山動物園・「もぐもぐタイム」では見られる水中ダイブは迫力満点

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自由自在に泳ぐ姿が見られる巨大プールと、堀を利用した柵のない放飼場がある旭山動物園の「ほっきょくぐま館」。プールでエサを食べる姿が観察できる「もぐもぐタイム」は、豪快な水中ダイブも見られるとあって、長蛇の列が出来ることも(冬期開園中の「もぐもぐタイム」は不定期実施)。

旭山動物園・ホッキョクグマのイワン。現在17歳/(C)旭川市旭山動物園

そんな旭山動物園では、現在4頭のホッキョクグマを飼育中。旭山へ来園した順に紹介しますね! まずは、イワン。

2000年11月20日ロシアの動物園うまれ、2002年3月30日に旭山へやって来た、現在唯一のオスです。

そして、ルル。1994年11月20日大分県別府市の動物園うまれ、2004年10月19日に東北の動物園から来園しました。札幌市にある円山動物園で飼育されている「ララ」とは双子の姉妹。

3番目はサツキ。1991年11月14日アメリカの動物園うまれ、2010年2月9日に札幌市円山動物園から来園。円山動物園の前は帯広市「おびひろ動物園」で15年ほど飼育されていました。

最後がピリカ。名前を聞いて「あれ?」と思う方もいるかも知れませんね。ピリカは、2005年12月15日札幌市円山動物園生まれ。お母さんは円山動物園の「ララ」です(人間でいうと、ルルとピリカは叔母と姪の関係になりますかね)。その後、2011年3月2日に旭山へやってきました。「ピリカ」は、アイヌ語で「良い、美しい、かわいい」といった意味を持ちます。

ちなみに、ピリカが旭山動物園にやってきたのは、「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト共同声明」が出されたことによるもの。これは日本各地の動物園・水族館により出されたもので、数が減り続けているホッキョクグマの種を残すため、繁殖のための個体移動を積極的に行おうというものなんです。

2002年に、現在の「ほっきょくぐま館」がオープンして以降、仔の誕生まで至っていない旭山動物園。しかし! 日本で初めてホッキョクグマの繁殖に成功したのは、実は旭山なんです。

国内初の仔が誕生したのは、1974(昭和49)年11月。「シロウ(オス)」と「ユキ(メス)」の間に生まれた「コロ(オス)」です。コロは翌年の5月、シロウに左前足を食いちぎられるという事故もありましたが(鉄格子越しにじゃれていたところ、シロウが咬んでしまった)、3本足になっても元気に過ごしていたそう。

その後、1976(昭和51)年に「ジュン」、1979(昭和54)年に双子の「ダイ」「ショウ」、1981(昭和56)年には「ハッピー」が誕生。残念ながら、以降は出産があっても成長に至らず、という状況なのです。

大変なことではあるのですが、やっぱり新しい仔の誕生には期待してしまいます。ホッキョクグマの繁殖期は3〜6月、旭山動物園では2017年3月にペアリング(繁殖のための同居)を終えた状態です。通常、ホッキョクグマの妊娠期間は195日〜265日ということなので、うまくいけば……なんて考えてしまいますが、ここはじっくり待ちます!

何より、冬はホッキョクグマがとっても活発になる季節! アラスカ、シベリアなど北極圏で生きる動物ですからね、旭川の寒さなどへっちゃら。繁殖をそっと祈りつつ、雪の中で遊ぶホッキョクグマを観察しに行きましょう。

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】(北海道ウォーカー)