ストライカーとしてゴールを求める男・川又。そういう考えに至るのには磐田での教えがあるからだ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[E-1選手権]日本 2-1 中国/12月12日/味の素スタジアム
 
 初戦の北朝鮮戦に続き、川又堅碁に出番が回ってきたのは後半途中の75分からだった。
 
 前線で身体を張ったプレーでタメを作る役割を担った川又は、84分にボックス内で粘って小林悠へと繋いで決勝弾を演出。初戦でも井手口陽介の決勝点の起点となるクロスボールを送るなど、短い出場時間で存在感を示しているが、28歳のストライカーは、「スタメンで出たいっす」と少しばかり悔しさを滲ませながら自身のプレーを振り返った。
 
「俺が前に入ったことで、悠くんだったり、(倉田)秋くんとか俺より足が速くて、巧い選手をどうやって活かせるかっていうのは意識してました。そういう意味では、今日は良かった。この間(北朝鮮戦)も良かったですけどね」
 
 連係面での手応えを口にした川又だが、ストライカーである以上、やはりゴールが無ければ満足できないのが性だ。ここでも、「いや〜…」と悔しそうな表情を浮かべた。
 
「チームの結果が出ているのは嬉しいっすけど、FWだからね。(俺)結果出てねぇ」
 
 結果を求める男は、所属するジュビロ磐田で、「ナナさん(名波浩監督)にも、俊さん(中村俊輔)にも、いっぱい教えてもらった」と明かす。
 
 なかでも、中村俊輔からは、「『お前はもっと練習しろ』って飯とか食いに行っても言われる」ようだが、「まぁ、愛があるだけ」と、“愛のムチ”をしっかりと受け止めている様子だ。
 
 しかし、日本サッカー界のレジェンドからの薫陶は、確実に自信に繋がっている。今大会は、途中出場が続くなかで、誰よりも先発出場とゴールにこだわり、そのふたつを渇望するコメントを残している。そんな貪欲さが印象に残っている。
 
 2試合連続で黒子の役割を引き受けた大型CFは、引き分け以上で東アジア制覇が決まる最終節の韓国戦に向けて、「マジで勝ちたい」と言い放ち、優勝を誓った。
 
「得点もやけど、優勝のチャンスがあるんで。別に自分がゴール決めんくてもいいっす。ホントは決めたいけど。でも、ゴール決めなくてもチームに勝利をもたらせるような守備でもいいし、空中戦のヘディングの勝ち負けでも何でもいい。とにかくチームが勝って優勝を決定づけるような仕事をしたいです」
 
 自身の結果とチームの結果、その両方に飢えるストライカー川又。16日の韓国戦では、再び何か大きな仕事をやってくれそうだ。

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