11月11日、ベトナム・ダナンで会談する文大統領(左)と習主席=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が13日、3泊4日の日程で中国を国賓訪問する。文大統領の訪中は就任後初めて。

 文大統領は14日に習近平国家主席と首脳会談を行う。両首脳の会談は7月にドイツ、11月にベトナムで行った会談に続き3回目となる。

 文大統領は13日午前にソウルを出発し、北京に到着。最初の日程として在中韓国人らとの懇談会に臨む。韓国企業関係者らと共に韓中ビジネス・ラウンドテーブルに出席し、韓中ビジネスフォーラムで演説する。

 14日午前は韓中経済貿易パートナシップの開幕式に出席。同日午後に習主席と首脳会談を行い、主な懸案について協議する見通しだ。首脳会談は歓迎式や会談、了解覚書(MOU)署名式、夕食会の順で行われ、両国の国交正常化25周年を記念する文化交流イベントも開かれる。

 両国は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を巡る立場の違いを勘案し、合意事項を盛り込んだ共同声明は採択しないことにした。自国の立場を盛り込んだ報道発表文を調整し、それぞれ発表する方針だ。

 両首脳はTHAAD問題とは関係なく、両国の政治・経済・文化・人的交流など全分野での関係正常化に向け、虚心坦懐(たんかい)に議論する見通しだ。特に、過去最大規模なる約260企業で構成される経済界訪中団が同行し、THAAD配備に対する中国の報復措置で悪化していた経済協力関係が正常化し、以前より進展する契機になるとみられる。

 ただ、習主席が首脳会談でTHAAD問題について言及するかどうかが最大の焦点になりそうだ。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の「火星15」を発射し「核武力完成」を宣言しており、北朝鮮問題の対応についても関心が集まる。

 文大統領は15日午前には北京大で演説する。韓国の現職大統領が同大で演説するのは2008年5月の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)以来となる。演説後、中国共産党序列3位の張徳江・全国人民代表大会常務委員長、序列2位で中国経済を事実上統括する李克強首相とそれぞれ会談した後、西部の重慶市に移動する。

 16日に重慶市に残っている日本による植民地時代の大韓民国臨時政府の跡地を訪れた後、韓中の第三国共同進出産業協力フォーラムに出席。中国の次世代指導者と目されている重慶市トップの陳敏爾・同市党委員会書記と会談する。

 文大統領は同日午後、現代自動車の第5工場を視察し、訪中日程を終えて帰国の途に就く。