猫は自分の賢さを自覚している?

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フランスでベストセラー!仏メディアで話題!
世界22ヵ国で翻訳された、猫に教わる人生指南書の日本語版『猫はためらわずにノンと言う』がこのたび遂に刊行された。
猫を飼っている人、猫好きな人だけでなく、猫のように、そこにいるだけで自然と一目置かれる存在になりたい人にも必見の一冊から、一部抜粋して紹介する。
ただ可愛いだけじゃない、猫の意外な一面が理解できる!

他人を上手に使うコツは、
やっぱり猫が知っていた

犬には主人がいて、猫には下僕がいる。
(デイヴ・バリー/作家、コラムニスト)

 世の中には人の世話をするタイプの人と、人に世話をさせるタイプの人がいる。
 あなたはどちらだろうか。

 もしあなたが人の世話をやくタイプなら、ちょっとつらいこともあるかもしれない。
 極端に人まかせになる必要はないが、猫のように周囲に自分の世話をさせることで毎日が楽になることを覚えておいてもいい。

 猫は何もしない。
 まるで王様のように人に世話をやかせて、悠然とかまえているのは猫の特性といってもいいくらいだ。
 この王様のような態度をそのまままねすることはないが、かといって家族の使用人になる必要もない。子どもや夫の気まぐれや要求にいちいちこたえていると、まずあなたの身がもたないだろう。
 猫のように周囲の人間を使うことを覚えたほうがいい。
 
 といっても、いきなり王様にもなれないだろう。
 まずは慎重に、家のちょっとしたことを家族にやらせることからはじめてはどうか。
 
 あなたが家族の使用人ではないことを皆が理解するべきだし、家事をさせることで子どもたちの自立を促すのは悪いことではないはずだ。うまくやれば、自分の時間もできるし、過労やストレスからも少しは解放されるかもしれない。

 自分でやるほうが早いのは当然だ。でも、そこは面倒でも家族に頼まなくてはならない。その手間を惜しむと、結局自分に返ってくる。
 会社の経営にしても同じだ。
 社員に仕事をまかせることができないとか、頼んだ仕事を一つひとつ自分で確認しないと気がすまないとかいう管理職は多い。社員を信頼できないのだ。
 社員のほうも、そのやり方に慣れてしまうと、手取り足取りが当たり前になり、ささいなことでも自分で考えて動こうとはしなくなる。管理職の時間も無駄だが、何より社員の「成長」を妨げる。
 その結果、管理職だけがよけいに忙しく働くようになってしまう。
 あなたが管理職なら思い当たることはないだろうか。
 人を使えるようになる一番早い方法は、先に自分の時間を確保してしまうことだ。
 他人の日常のこまごまとした面倒をみ続けて疲れ果てるのではなく、まずは自分がやりたいことをやる。
 そして人を使うことは、周囲の人、社員やパートナーや子どもたちを信頼することだと考える。

 こんなふうに見方を変えれば、あなたの人生はずっと楽になるに違いない。
  まあしかし、猫が私たちの「成長」のために、私たちを信頼していつも世話をさせているなんて、どうにも考えにくいわけではあるが。

 職場でも家の中でも、一人でがんばるのはもうやめよう。
 あなたは動かず、人をうまく使うのだ。
 ちょっとしたテクニックが必要だが、それは猫が教えてくれる。