子どもや部下がやる気をなくす親や上司の誤った行動とは?

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

人の行動の95%は正しい行動である。
わずか5%しかない負の行動に着目してはいけない。

 解説者の私が社会人3年目くらいの若手の頃、いつも感じていたことがあります。それは、上司はなぜできていることをほめてくれず、ほんのわずかな、できていないところばかりを注意するのだろうか、ということです。その頃、私は事業部の企画セクションで経営会議に提出する資料作成を行っていました。私が資料を作り、上司に提出。チェック修正を得てその資料が会議にかけられるのです。多くの場合、私が作成した資料は70〜80点ほどのできあがりでした。そして20〜30点の不出来の部分があり、それを直していくのです。

 しかし、私が提出した資料について、一度たりとも70〜80点のできている部分をほめてもらったことはありませんでした。資料をチェックした上司は常にできていない20〜30点の問題指摘しかしないのです。私はそれが不満でした。問題指摘の前に、できている部分を認めてもらえたらどれだけやる気が増すだろう。そう思っていたのです。

 多くの親や上司は、かつての私の上司のようにできていない20〜30点だけにしか着目しません。すでにできている70〜80点を無視するのです。これでは勇気くじきにしかなりません。そうではなく、できている部分に着目をするのです。それこそが勇気づけになります。ほめるところを無理に探さなくてもすでにできている部分がたくさんあるのですから。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。