34歳のMF今野泰幸が2試合連続でフル出場

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[12.12 E-1選手権 日本2-1中国 味スタ]

 チーム最年長34歳のベテランが中2日の連戦で2試合連続フル出場を果たし、2連勝に貢献した。日本代表MF今野泰幸(G大阪)は4-3-3のアンカーとして攻守に奮闘。「セカンドボールもよく拾えていたし、僕のポジションは運動量はそんなに多くない。常にあそこのポジションを崩さなかったから、そこまで幅広くポジションを取らなかった」と振り返った。

「どう評価されるか分からないですけど、結構楽しかったですね」。本人はそう謙遜したが、バヒド・ハリルホジッチ監督は「今野は素晴らしいゲームをした」と絶賛。「タクティクス(戦術)のディシプリン(規律)が素晴らしかった。守備も良かったし、アンカー役でしっかり攻撃もオーガナイズできていた」と攻守両面を高く評価した。

 今大会はDF昌子源(鹿島)がゲームキャプテンを務めているが、指揮官は「正直に言うと、最初は今野にキャプテンをやらせたかった」と打ち明けた。「ただ、今野はキャプテンマークが非常に重要だと考えていて、自分がキャプテンをしていいのか、そういう資格があるのかという謙虚な人間なので」。本人と話し合った末、今野は「監督が要求するように自分はしっかりしゃべるから、僕はキャプテンじゃなくて、他の人にしてほしい」とキャプテンを固辞したのだという。

 3月23日に敵地で行われたW杯アジア最終予選のUAE戦(2-0)。約2年ぶりの代表復帰戦で先発に抜擢された今野はインサイドハーフとして相手キーマンを封じ込め、貴重な追加点もマークした。9月以降は代表に招集されていなかったが、北朝鮮戦でも後半アディショナルタイムにMF井手口陽介の劇的決勝点をアシスト。インサイドハーフ、ボランチ、アンカーと、異なる中盤の形であらゆるポジションを高いレベルでこなす今野の存在感があらためて際立つ大会になっている。

「ロシアへの道が開けたか?」という報道陣の質問に「知らない。監督に聞いてください」と笑って答えた今野。「素晴らしいゲームを今野はしてくれた。UAE戦のような今野が戻ってきた。このパフォーマンスをキープして、数か月続けてほしい」というハリルホジッチ監督の願いが叶えば、3大会連続となるW杯出場の可能性も十分にあるはずだ。

(取材・文 西山紘平)


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