「影響力は輝き続けた」「スコアシートを脅かす寸前」CWC4強で苦杯もパチューカ本田の躍動にFIFA公式サイト賞賛

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元新潟DFコルテースとのデュエルも大きな見所に

 FW本田圭佑が所属するパチューカ(メキシコ)は現地時間12日のFIFAクラブワールドカップ準決勝の南米王者グレミオ(ブラジル)戦で2試合連続の延長戦の末、0-1で敗戦。

 3位決定戦に回ることになった。スタメン出場の本田は120分フル出場し、ミドルシュートや鋭い飛び出しを披露し、デュエルでも持ち前のフィジカルの強さを発揮した。FIFA公式サイトでは「ホンダはスコアシートを脅かす寸前に見えた」「影響力は輝き続けた」と躍動を紹介している。

 中2日で合計240分の死闘を戦い抜いた背番号02の頬はこけ、全身から大汗を流していた。世界一決定戦の舞台には立てなかったが、南米王者相手に全身全霊を尽くした。

 本田の躍動はFIFA公式サイトも賞賛している。「ケイスケ・ホンダはスコアシートを脅かす寸前に見えた。しかし、2度の決定機を迎えたが、その扉はブルーノ・コルテースによって断固として閉ざされた」と記事ではレポートされている。

CWCに残した確かな爪痕

 本田は前半29分、味方との連動でゴール前に作ったスペースに飛び出した。GKと1対1になるビッグチャンスを迎えかけたが、昨年までアルビレックス新潟でプレーしたDFコルテースがギリギリの場面でカットし、ゴールはならず。前半アディショナルタイムにもエリア内で絶好機を迎えたが、コルテースの鋭いタックルでチャンスを潰された。コルテースとのデュエルは大きな見所になったという。

 決定機を掴めなかったが、素早いパス捌きで攻撃の組み立てに参加。記事でも「彼の影響力は後半に輝き続けた」とその働きぶりは評価されている。

 試合は延長前半5分、途中出場のグレミオFWエベルトンがカットインを許して右足で強烈なシュートを突き刺し、これが決勝点となった。本田とパチューカは北中米カリブ海勢初となる決勝の舞台にたどり着くことはできなかったが、南米王者相手の輝ける躍動で、「背番号02」は確かな爪痕を残した。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web



ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images