週末に行われたハノーファー戦では、同点とする「千載一遇のチャンス」を掴んでいたTSGホッフェンハイム。そのまま昇格組を相手に勢いにのって、試合をひっくり返すこともできたかもしれないが、しかしながらアンドレイ・クラマリッチは至近距離からシュートを決めることができなかった。

いったいなぜクラマリッチはその決定力を突如として失ってしまったのか?昨季34試合すべてに出場したクロアチア代表FWは、15得点8アシストをマークするなどオフェンス陣を牽引する活躍を披露。だが今季は開幕からの2試合であげた2得点のみにとどまっている。

そのきっかけとなったのは、リヴァプールとのCLプレーオフ初戦にあったかもしれない。CL生き残りをかけた、おそらく今季ここまででもっとも重要な試合において、クラマリッチは先制点へのPKを外すなど不本意な形で目立つ結果となってしまったのだ。

ユリアン・ナーゲルスマン監督は、「いかにちょっとしたニュアンスの違いが、サッカーの世界では大きな影響を及ぼすかが見て取れるだろう。」とコメント。「しかし彼には期待しているし、それは彼自身にとっても同じことだと思う。彼のような主力の穴埋めは難しいものだ。また軌道にもどってもらわないと」と言葉を続けた。果たして水曜日のシュトゥットガルト戦で、そのきっかけをクラマリッチはつかむことができるだろうか?