昌子の圧巻ミドルに、ハリルホジッチ監督も笑顔を見せた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[E-1サッカー選手権]日本2-1中国/12月12日/味の素スタジアム

 日本代表が、東アジアの覇権に王手をかける2連勝を飾った。
 
 12日に行なわれた北朝鮮戦は、84分に小林悠が先制点を叩き込み、88分には昌子源が豪快なロングシュートで追加点。終了間際にPKで1点を返されたものの、2-1で中国を退けた。ハリルホジッチ監督は、この勝利にご満悦だった。
 
 試合後のインタビューで「美しい勝利でした」と切り出した指揮官は、「しっかり良いプレーができました。今日のように素晴らしいフットボールをした選手を称えたいです」とコメント。欧州組に加えて、浦和勢も欠く急造チームのパフォーマンスを褒めちぎった。
 
 もっとも、「少し良くない時間もありました。かなりのチャンスを作ったので、もう少し点が取れたかなと思います」と釘を刺すことも忘れてはいない。中国がアグレッシブに攻めてきたため、日本の攻撃は北朝鮮戦よりも機能していた。にも関わらず、フィニッシュの精度を欠いて多くのチャンスを逃したのは、やはり反省材料だ。
 
 そうした課題を踏まえてハリルホジッチ監督は、最終戦の韓国戦に向けて気を引き締め直してもいる。「私はこのトーナメントで一番強いのは韓国だと思っていますので、しっかり準備したい」。16日に行なわれる韓国戦は、勝てば優勝が決まる大一番。指揮官がどんなメンバーをチョイスするのか楽しみだ。