東京五輪へ挑む大学生“ワンタッチゴーラー” 「誰でもできるプレーなら自分は必要ない」

写真拡大

森保ジャパン初勝利のU-23北朝鮮戦で法政大の上田が2ゴール

 森保ジャパンに初勝利をもたらしたのは、今年の関東大学リーグ1部新人王に輝いたストライカーだった。

 U-20日本代表の上田綺世(法政大)は、11日にタイで行われた「M-150カップ」第2戦のU-23北朝鮮代表戦でチームを勢いに乗せる2点目を決めると、後半にはダメ押しとなる4点目を奪取。2ゴールを奪う活躍で、チームを4-0の勝利に導いてみせた。

 グループリーグ突破を引き寄せる2ゴールだった。初戦となったU-23タイ代表戦に1-2で惜敗した日本代表は、この試合に敗れると大会からの敗退が決定する状況。内容もさることながら、結果が求められていた。そんななかで初先発を飾った上田は、立ち上がりから軽快なプレーを披露。前半15分には浦田樹(ジェフユナイテッド千葉)のクロスにヘディングで合わせて代表初ゴールを決めると、後半11分には針谷岳晃(ジュビロ磐田)のスルーパスに抜け出して鮮やかに4点目を奪った。

「与えられたチャンスは数少ないし、今日のパフォーマンスが悪ければ次の試合につながらないと自分の中では思っていた。こうやって大学などで自分が残した結果で代表に選ばれて、その中で試合に出られる機会があることは幸せ。常に得点を奪うことを考えていたし、そこで結果を残せたことは本当に大きな収穫になったと思う」

 鹿島学園高から法政大に進学した上田は、今年の関東大学リーグ1部でルーキーながら存在感のあるプレーを披露し、新人王にも選ばれた。そんな上田が目標とする選手がいる。

ワンタッチで決められる選手が「いいFW」

「強いて言えばファルカオ選手(モナコ)。やっぱり動き出しだったり、ゴール前での嗅覚だったりは学ぶことが多い。ワンタッチゴールが多い選手ではあるけど、自分の中ではごっつあんゴールが多い選手は本当に貴重だと思っている。ワンタッチで決めれば、結果は自分の得点。だから、そういう場所にいて決められる選手が、いいFWだと自分は思っている」

 この試合で決めた最初のゴールはクロスにヘディングで合わせたもので、2点目に関しても一本のパスに抜け出した末に奪った得点だった。まさに目指しているプレーがピッチに表れた瞬間と言えるだろう。どちらも「自分の個性を出して取れた得点」と語る上田は、2020年東京五輪を目指すチームでの今後の戦いに視線を向けた。

「誰でもできるプレーをしていたら自分は必要ないと思っている。自分にしかできないプレーや自分のこだわりを、どんどん試合の中や練習で出していかないといけない。自分はどちらかというとチャレンジャーなので、どんどん自分の持ち味を出して認められるように日々頑張っていきたいです」

【了】

林 遼平●文 text by Ryohei Hayashi

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web