アメリカ時間の2017年12月11日、Googleがプロジェクト「appsperiments」の一環でコンピュータービジョン技術を使ったアプリ3種をリリースしました。その中の一つ、ムービーを加工して漫画のような画像に変換することができるアプリ「Storyboard」を使ってみました。

Storyboard - Google Play の Android アプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.photolab.storyboard

Storyboardは、スマートフォンのカメラで撮影した動画の中から重要と思われるポイントを自動で判断して抜き出し、さらに漫画のようなタッチに変換して自動でコマ割りしてレイアウトまでしてくれるというアプリ。サクッと撮影した動画を読み込ませるだけで、以下のような画像を作ることができます。



◆インストール

「Storyboard」は、Android向けにリリースされているアプリです。インストールするには、Google Playのページにアクセスして「インストール」をタップ。



「開く」をタップ。



端末内の写真、メディア、ファイルへのアクセス許可を求められるので、「許可」をタップ。これでインストールは完了です。



◆ムービーの加工

実際にムービーを読み込ませて画像を生成してみます。「Storyboard」を起動すると画面の中央に表示される「LOAD VIDEO」をタップ。



左上のメニューアイコンをタップ。



「Storyboard」で加工するムービーは、ウェブやGoogle ドライブからダウンロードすることも可能。今回は端末内のムービーを使用するので、「フォト」をタップ。



「カメラ」をタップ。



端末のカメラで撮影した動画が表示されました。1番右の動画をタップしてみると……



ムービーの加工が始まります。



ちなみに、今回加工してみるムービーはこれ。

Google開発のアプリ「Storyboard」で加工するムービー

ムービーの加工が完了すると、ムービーから切り出されたシーンが漫画のように加工され、コマ割りされた状態で表示されました。画面の下には「Pull down to refresh」と書かれており、画面を下方向にプルダウンすることで画像を加工しなおすことが可能。



試しに下方向へプルダウンしてみると、このように別のシーンがちょっと違うテイストに加工された画像が生成されました。



青みがかった感じの加工や……



線の少ないシンプルな雰囲気の加工など、ランダムなテイストが適用されます。「Storyboard」は論理的に1兆6000億通りもの加工が可能とのことで、お気に入りの画像が見つかるまで上にスワイプし続けることができます。ただし、1度下にスワイプしてしまうと、以前の画像に戻ることができないので注意が必要。



町並みを撮影したムービーを加工してみると、なんの変哲もない風景が漫画のワンシーンのような画像に加工されました。



見慣れた祠(ほこら)も牛乳屋の看板も、ノスタルジックさにあふれています。



普段何気なく見過ごしている小川も、「Storyboard」で加工した画像で見てみるといい感じの雰囲気満点。



元の動画の色が残された画像が生成されることもありました。



なお、「Storyboard」ではムービーの中でどのシーンを画像にするのか、という点は完全に「Storyboard」にお任せです。そのため、「ムービーのどこを切り取ってもかまわない」という場合は関係ありませんが、「このシーンを漫画っぽくしてほしい」という狙いがある場合は、加工するムービーをなるべく短くしたほうが狙ったシーンを画像にしてくれる可能性が高まります。



◆ムービーの保存・共有

画像をタップすると、「Load Video」「Save」「Share」の3つのメニューが表示されます。「Load Video」をタップすると「Storyboard」のホーム画面に戻り、新しく加工するムービーを選択できます。



「Save」をタップすると、選択した画像を保存できます。



選択した画像は「フォト」アプリ内の「カメラ」に保存されます。



「Share」をタップすると……



他のデバイスやアプリとの共有画面が開きます。この画面から好きなデバイスやアプリを選択し、「Storyboard」で作成した画像を共有することが可能。試しに「ツイート」をタップしてみると……



Twitterの投稿画面が表示されました。すでに「Storyboard」で選択した画像がツイートに添付されているので、言葉を入力して「ツイート」をタップ。



すると、Twitterに「Storyboard」で生成した画像が投稿されました。



「Storyboard」は動画を簡単に漫画っぽい雰囲気の画像に加工できるため、妙な動きのムービーを加工して面白い画像を作ってみたり、雰囲気のいい町並みを記録したムービーを加工して漫画のワンシーンのような風景を楽しんでみたり、さまざまな遊び方が思いつくアプリとなっていました。