第8回軍需工業大会(2017年12月12日付朝鮮中央通信より)

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北朝鮮の平壌で「第8回軍需工業大会」が11日、開幕した。金正恩党委員長が大会に参加した。朝鮮中央通信が12日、伝えた。

同通信は大会について、「朝鮮労働党の軍需工業政策を貫徹するための闘いで収められた成果と経験を総括し、並進の旗印を高く掲げてチュチェの国防工業発展の最盛期を開き、社会主義朝鮮の必勝不敗の威力を力強く宣揚するための対策的問題を討議する」と述べた。

北朝鮮は2012年12月12日に「人工衛星打ち上げ」と称する事実上の長距離弾道ミサイル「銀河3号」の発射に成功。金正恩氏にとってはミサイル関連で初の成果だったこともあり、大会は前日の12月11日に開幕したと見られる。

【画像】第8回軍需工業大会

北朝鮮メディアが、軍需工業大会が開かれたことを報じるのは初である。大会を公開することによって、核ミサイル開発の成果を誇示すると同時に、改めて核開発を継続することをアピールした形だ。

一方、大会では、「国防科学研究部門と軍需工業部門に内在している欠陥と教訓も分析、総括された」という。「内在している欠陥と教訓」が何を意味するのか注目される。

大会には、太宗秀(テ・ジョンス)、努光鉄(ノ・グァンチョル)、張昌河(チャン・チャンハ)、全日好(チョン・イルホ)、洪承武(ホン・スンム)、ホン・ヨンチルの各氏と各道の党委員会委員長、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型試射の成功に寄与したメンバーをはじめ、国防科学研究部門、軍需工業部門の科学者、技術者、労働者、活動家、人々が参加した。

太宗秀氏が報告を行い、「わが国の国防工業の歴史が金日成主席と金正日総書記の革命活動史、朝鮮労働党の革命歴史だ」とし、「金正恩委員長の戦略的な決断によって断行された二回にわたる水爆実験での完全な成功と『3・18革命』『7・4革命』、7・28の奇跡的勝利、11月29日の偉大な大勝利は国防工業発展の一大変革の時代を開き、強力な国防力を願っていたわが人民の古くからの宿望を立派に実現した民族史的大慶事、特大出来事である」と主張した。

さらに、「『火星15』型試射の大成功はわが人民が一日千秋の思いで渇望していた国家核戦力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業を立派に実現するための闘いで収められた民族史的な大勝利、祖国の歴史に特記すべき大きな出来事だ」と強調した。

同通信によると大会では「国防科学研究活動と国防力強化において収められた成果と優れた経験が活発に交換され、それに基づいてチュチェの国防工業発展において一大飛躍を起こすための方途が討議された」という。

また、「国防科学研究部門と軍需工業部門に内在している欠陥と教訓も分析、総括された」と伝えた。