8日、ジャパンディスプレイ(JDI)グループのJOLEDが大型の有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産に成功して製品出荷を本格的に開始したことについて、韓国・朝鮮ビズが報じた。資料写真。

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2017年12月8日、ジャパンディスプレイ(JDI)グループのJOLEDが大型の有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産に成功して製品出荷を本格的に開始したことについて、韓国・朝鮮ビズが報じた。

JOLEDはこのほど、低コストの生産方式を用いたOLEDパネルの出荷を開始した。同社は今回、インクジェットプリントと類似した生産技術を用い有機発光材料をガラス基板に印刷する方式を採用。真空蒸着室の金属マスクが不要となり、従来用いられていた蒸着工程より20〜30%のコストダウンが可能だという。

これを報じた日本のメディアは、日本国内での資金調達が難しい場合、JOLEDが中国や台湾などの海外企業にも投資を求める可能性が大きいと展望。モバイル機器やテレビなど主要なOLEDディスプレーパネルの適用分野で先行する韓国ディスプレーメーカーに対抗し、OLED連合が形成される可能性を伝えている。

一方、市場調査会社各社は、テレビ用大型OLEDパネルの分野では韓国のLGディスプレイが、モバイル用OLEDパネルは韓国・サムスンディスプレイがすでに市場を掌握しているため、JOLEDが大型OLEDパネルの量産を開始しても、両韓国メーカーと直接競合せずニッチ市場を狙う戦略を選ぶと見通している。

これについて韓国の業界関係者は、「JOLEDの低コストでの量産を機に、別の日本企業と台湾企業も市場に参入する可能性が大きくなった」とし、「OLEDの分野でも生産性・競争が激化すれば、韓国のディスプレーメーカーの収益性に否定的な要素として作用するだろう」と述べた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「プリンティング方式は韓国企業も研究はしていたけど…」「技術力のある日本がOLEDを安価に製造する工程を採用したら韓国メーカーへの打撃は明らかだが、その分、製品価格は安くなる」など、JOLEDが開発・量産化を行った製造プロセスに関連した意見が寄せられている。

また、「ほんの数年前までは、韓国が日本に追いついたという論評に日本では笑いが起きていたのにね」「10年前は日本の家電製品販売店に行けば、LGやサムスンは安値でたたき売られていたが、今では売り場の中央に展示してあって日本製品を圧倒している」など、OLEDで先行する韓国企業の発展ぶりに感慨深げな声も複数みられた。(翻訳・編集/三田)