痴漢冤罪の立証をテーマにした異色の警察小説を完全ドラマ化/(C)テレビ朝日

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伊藤淳史、遠藤憲一、寺尾聰出演の痴漢冤罪(えんざい)をテーマにしたスペシャルドラマ「白日の鴉(からす)」が、2018年1月11日(木)夜8時からテレビ朝日系で放送されることが分かった。

自ら関わった事件に疑念を抱いた新人巡査・新田真人(伊藤)は、老弁護士・五味陣介(寺尾)と共に、塀の中から無実を訴える冤罪被害者のサラリーマン・友永孝(遠藤)を救うべく、有罪率99.9%の壁に挑む、というストーリーが展開する。

原作は、2015年に発表された福澤徹三による同名小説(光文社刊)。福澤の小説は2014年に「東京難民」が映画化、2016年に「侠飯〜おとこめし〜」(テレビ東京系)が連続ドラマ化されたが、スペシャルドラマとして映像化されたのは今回の「白日の鴉(からす)」が初めてとなる。

■ あらすじ

製薬会社のMR(メディカル・リプレゼンタティブ、医薬情報担当者)・友永孝(遠藤憲一)は、ある日突然、見知らぬ男女から電車内での痴漢の疑いをかけられる。

友永は大事な接待の約束があり、その場を逃げ去ろうとするが、駆け付けた交番勤務の新田真人(伊藤淳史)が抵抗する友永を逮捕。新人巡査の新田は初めての手柄を挙げる。

警察署に連行された友永は、終始無実を訴える。しかしその言葉に耳を貸す者はなく、容疑否認のまま送検、起訴されることになる。

後日、新田巡査は痴漢被害者の女子大学生と目撃証言者の男が、バーで一緒にいるところを目撃する。2人には半年以上前から面識があるらしく、新田は痴漢行為そのものが本当にあったのか疑念を抱く。

先輩警察官には、有罪か無罪かを決めるのは裁判所だと諭されるが、疑いを捨てることができない新田は、警察から目の敵にされている老練な弁護士・五味陣介(寺尾聰)に協力を求め、事件の真相に迫っていく。

そもそも、友永に痴漢冤罪を仕組んだのは誰なのか? そして、その目的とは?

闇に葬られた殺人事件も絡み、舞台は留置場から拘置所、そして法廷へ。3人は、想像以上に深い事件の闇へ引きずり込まれていく。

■ 伊藤淳史コメント

現場の雰囲気はすごくいいです。寺尾(聰)さんと(の共演)は今回が初めてで、最初はちょっと緊張していたんですが、役作りから共通の趣味のゴルフの話まで、いろいろお話ししてくださって、勉強になることが多く毎日充実しています。

遠藤(憲一)さんとはそんなに絡みがないんですが、数日でも濃密な時間を過ごせてます(笑)。

作品は台本で初めて読ませていただきました。面白いのは当然として、本当に深いし、僕たち3人のどの目線から作ってもドラマが出来上がる点が、本当に素晴らしいと思いました。

こんなに奥行きが広く、いろいろな目線でドラマが楽しめる台本は、なかなかないんじゃないでしょうか。「ぜひやらせてもらいたい!」という気持ちになった作品です。

真人はかなりの正義感を持った人物です。そこには“警察官としての正義”と“一人の男としての正義”の二つが存在しています。その二つの複雑な絡み合いと葛藤があった上で、五味さん(寺尾)を頼り、友永さん(遠藤)を勝たせようという強い行動が出てくるので、演じる上でこの二つの正義の間にある微妙なズレを大切に表現したいと思いました。

見どころは“全て”。本当にどこも見逃してほしくないです。僕も最後まで気を抜かずに演じますし、いろいろな視点から違う楽しみ方ができるドラマです。皆さんの心の中にある大切なものを感じながら見ていただけたらと思います。

■ 遠藤憲一コメント

撮影の初日に寺尾さんとの結構重い場面を撮ったのですが、僕が自由に演じたことを全て温かい空気で受け止めてくださいました。寺尾さんとの共演は10年ぶりくらい。その時に、「頑張ってきたな。これからも頑張るんだぞ」と励まされたのをすごく覚えています。

今回は、会った途端にその話をしてくれて、覚えていてくださったんだとうれしかったですね。

伊藤君とは、絡むと必ず吹いちゃう(笑)。お互いがね。

冤罪に巻き込まれる役は、今回が初めて。やるからにはとことん入り込んで演じたいと思っていたところ、お相手がこのお二人(伊藤、寺尾)だと聞いて、「これは結構やるとこまでやっても大丈夫だぞ」と。

伊藤君のユニークな温かさと、寺尾さんの硬質な優しさがあれば、ただストーリーを追うだけじゃない奥深い空気が出るんじゃないかと思って、頑張ろうと思いました。

役作りは、台本を読んで事前に準備していたことと違って、寺尾さんと面と向かって会話していくうちに見つかっていった部分が多かったですね。

監督からも「今回はキャラクターにこだわらず、一人間としての感情を全部出してください」と言われたので、事件に巻き込まれた時に自分の中で発想できる気持ちだったり、セリフだったりをぶつけてみるという方法で思い切り演じました。

■ 寺尾聰コメント

僕にとってテレビドラマは主役の存在が大きい。「誰が主役?」「あ、だったら出てもいい」とか「出たくない」とか(笑)。伊藤君とは今回初めて一緒になったけど、面白そうだなというのがあった。三人の男の関係もとても良く書けているし、いいドラマになるという予感があって参加しました。

ただ、伊藤君とはお芝居の話よりもっぱらゴルフの話をしてる(笑)。遠藤君じゃないけど、僕も吹いちゃうから演技は極力絡みたくないな(笑)。

遠藤君とは昔ご一緒しているんだけど、ちょうど彼がグッと世の中に出てくる頃だったのかな。「お前がんばれよ」と言ったのを覚えている。

今、テレビの主役は若い人が多いでしょ。僕も50代ぐらいから映画で主役をやらせてもらうようになっていたから、その後、テレビなどで彼を見て「やってる、やってる」と思っていた。

こうやって久しぶりに再会して、一緒に芝居ができるのはすごくうれしい。シーンのほとんどは接見室で、ガラスを1枚挟んで向こうとこっち側にいる、という非常に限定されたシチュエーションなんだけど、それをどう工夫して撮るのか、監督の要求になんとか応えたいと二人でやっています。

僕が演じる五味は、一見、変わった弁護士と思われるかもしれないが、それは大きな間違い。金がなく身なりも悪いが、困っている人に手を差し伸べたいと思っているまともな弁護士だ。

ただし、人間的には100%完璧じゃないから、いいかげんなところもいっぱい持っている。そこを、見る人がそれをどう感じてくれるか。

伊藤君演じる(新田)真人と、遠藤君の友永(孝)とは、ちょっと面白そうだと思える関係を築けているので、楽しんでもらえればと思います。(ザテレビジョン)