11日、中国青年網によると、戦時中に中国侵略に関わった男性の遺族が10日、戦争当時の手紙や日記など遺品300点余りを中国江蘇省にある南京民間抗日戦争博物館に寄贈した。写真は南京民間抗日戦争博物館。

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2017年12月11日、中国青年網によると、戦時中に中国侵略に関わった男性の遺族が10日、戦争当時の手紙や日記など遺品300点余りを中国江蘇省にある南京民間抗日戦争博物館に寄贈した。

記事によると、2006年に亡くなった武藤秋一氏の遺品を博物館に寄贈したのは息子の田中信幸氏。田中氏は贈呈式の席で、父親が戦争中に見聞きしたことや体験した出来事について語った。また、南京事件の犠牲者遺族が遺品寄贈に感謝の意を示した上で「父は私が生まれて1カ月もたたないうちに日本の憲兵隊に殺された。私は戦争が憎い。中国には私のような子どもがたくさんいる。日本人であれ中国人であれ平和を大切にすべきだ」などと訴えたのに対し、田中氏は「これが中国の人々の共通の声だと思う」と発言。「これら資料を中国に持って来たくはなかった。なぜなら、より多くの日本の若者に見てもらうべきだからだ」と話し、現在の日本では資料を見てみたいと考える若者が少ないこと、そのような土壌がないことを寄贈を決めた理由として語ったという。

記事は、田中氏が贈呈式終了後すぐにその場を立ち去らず、会場で書いた手紙を大きな声で読み上げたと紹介。手紙には父親が日本軍第6師団の兵士として南京の人々に対して行った侵略加害行為を心から反省し、謝罪するという一文がつづられていた。(翻訳・編集/野谷)